実際にやったことはなくてもその名を知ってるであろう、コックリ(狐狗狸)さん――。コックリさんは狐の霊を呼び出して占う憑依系の降霊術だが、その後「キューピッドさん」「エンジェルさん」など様々な呼称がうまれ、現在でも小中学生が興味本位でやってみたり、怪談などでもよく登場している。しかし実は元々、これら"コックリさん系"の降霊術は日本固有のものではなかったのをご存知だろうか?
■今年のクリスマスプレゼントの目玉に!?
コックリさんのような降霊術は、古くから西洋で行なわれていた「テーブル・ターニング(Table-turning)]」に端を発するといわれ、15世紀にはレオナルド・ダ・ヴィンチが自著でこの「テーブル・ターニング」について言及していた記述が残っているほど歴史があるものだ。その後19世紀になって西洋で占い用ゲーム用品として降霊・心霊術を簡素化した「ウィジャボード(Ouija board)」という文字版が登場し、これがコックリさんなどの原型といわれている。
このウィジャボードが今年、欧米でクリスマスに向けて売り上げが急上昇中だという。それというのも今秋、ハロウィーンに合わせて公開された米人気ホラー映画『ウィジャ(Ouija)』の中で、霊と交流するのに登場したウィジャボードが注目を集め、現在の大流行を招いているのだそうだ。映画ではティーンエイジャーが事故で死亡した友人を呼び起こすためにウィジャボードを使用している。ちなみにウィジャボードの価格は2千円程度からとお手頃。今シーズンは霊と交流する人が増えるのだろうか......。
■安易な降霊は危険!
こうして一躍、プレゼントとして注目を集めることになったウィジャボードだが、実はこれをめぐってカトリック教会の関係者はこうしたボードゲームをクリスマスのプレゼントとして贈るというブームを強く批判しているようだ。また、エクソシスト(祈祷師)や超常現象研究者たちもオカルトを安易に取り込むことに懸念を抱いているという。
「(このボードを使うことで)いとも簡単に霊を解き放つことができる一方、除霊することはとても難しいのです。このボードで今は亡き愛する人の霊を招いてコミュニケーションを取りたいと考えるのは人情ですが、安易な降霊術は危険な霊的世界の中に取り残されることにもなりかねません」と、祈祷師でもある匿名のカトリックの司祭は「Independent」の取材に答えている。
日本では1970年代に社会現象を起こしたこともあるコックリさん――。面白半分に使用した結果、集団ヒステリーのような状態にかかったり、強烈な自己暗示にかかり精神に支障をきたすケースも報告されている。使用の際はくれぐれも自己責任で......。
(文=Maria Rosa.S)
※画像は、YouTubeより
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