サンタクロースを科学すると、0.00426秒でトナカイは全滅する

サンタクロースを科学すると、0.00426秒でトナカイは全滅する

 クリスマスイブの日は、特定の業種・職種の人々にとって1年で最も多忙な日である。しかし、この日に世界で最も働いている人物がサンタクロースその人であることは、疑いの余地がない――。この"サンタさん"のイブの1日の行動を科学的に検証してみると、とても1人では抱えきれない作業量であることが判明して話題を集めている。

【その他の画像はこちらから→http://tocana.jp/2014/12/post_5459.html】

■サンタさん一行が0.00426秒で全滅!

 クリスマスイブの日に、北極にある(諸説あり)自宅からトナカイが引くソリに乗って、世界中の子どもたちへとプレゼントを届けに向かうサンタさん。メリーランド大学のリンダ・ハーデン氏の研究によれば、プレゼントを渡すべき子どもたち(キリスト教徒の子ども)の数は、世界中に3億7,800万人いるということだ。そして各国一世帯当たりの平均子ども数などを考慮すると、実際の配達先となる家は9,180万軒となる模様。

 北極近くから行動を開始するサンタさんにとって、地球の自転が幸いして、イブの夜は(多く見積もって)31時間の持ち時間があるということだが、この時間内に9,180万世帯を回るには秒速1050km=音速の約3,000倍、つまりマッハ3000の移動速度が要求されるというのだ。このスピードだけを見ても、普通に考えればサンタさんの業務はほぼ不可能と言わざるを得ないだろう。

 次に運搬面である。子どもたちのためのプレゼント1個を1kgとすると、単純にプレゼントの総重量は37万8,000トンとなる。わかりやすくたとえると、ニューヨークのエンパイアステートビル(37万トン)をソリに乗せて運ぶようなものである。この重量を陸上で牽引するためには、280万頭のトナカイが必要になるという。荷物は途中でどんどん軽くなるとはいえ、旅の出足は困難を極める難事業であることは間違いない。

 しかし、ここからがスゴい。トナカイを含めて約40万トンのサンタさん一行がマッハ3000で地球上を移動した場合、凄まじい空気抵抗が生じ、なんと生身の生物であるトナカイは先頭からどんどん燃え尽きて気化・蒸発してしまうというのだ。トナカイが燃え尽きて全滅するまでにかかる時間は、わずか0.00426秒!

 ...ということは、プレゼントを届けるまでもなく、サンタさん一行は出発して即頓挫を余儀なくされてしまうのである。

■"IT化"と"アウトソーシング"は避けられない?

 あまりにも困難なサンタさんの"イブ営業"だが、「Daily Mail」の記事では対策案も考えられている。

 ソフトウェア会社のエンジニア、ジム・マントル氏は、「サンタさんは事前に宅配便の指定日配達でプレゼントを送る手筈を整えておけば良いのだ」と指摘している。そもそも、空港や軍事施設の付近はサンタさんとはいえ自由に通行できないのだから、もっと宅配便を活用すべきだということだ。そうすれば、サンタさん自身でプレゼントを届けるべき相手は、配達エリア外に住む子どもたちだけ、ということになる。

 また別の匿名の科学者は、遺伝子操作技術でもっとパワフルなトナカイを誕生させることができるだろうとも主張している。

 その他にも、無人ヘリなどのドローンでプレゼントを一斉に届けたり、プレゼントそのものを3Dプリンター対応データにして、オンラインで届けることなども考えられるようだが......。いずれにしても今後のサンタさんは"IT化"と"アウトソーシング"を真剣に(!?)考えねばならない時期にさしかかっていそうである。
(文=仲田しんじ)

※画像は、YouTubeより

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