人工知能は人類を超えるか? SF好きは絶対に見るべき「人工知能映画」5選!

人工知能は人類を超えるか? SF好きは絶対に見るべき「人工知能映画」5選!

 世界的に有名な理論物理学者であるスティーブン・ホーキング博士が、TV局のインタビューで、「我々(人類)が手にしている原始的な人工知能は、人間社会に有益な効果をもたらしている。しかし、完全な人工知能の開発は、人類の終局をもたらす可能性がある」と語ったことが昨年話題になった。

 この発言に対し、AI技術に携わる科学者の間では、「人類はコンピュータに支配されるかもしれない」という意見と、「地球を支配した人類のワイルドさは、機械ごときに負けない!」という意見に分かれ、論争が巻き起こっている。

 そこで今回は"人工知能が反乱を起こす映画"を紹介してみたい。

【その他の画像と動画はこちらから→http://tocana.jp/2015/01/post_5493.html】

■『2001年宇宙の旅(1968年公開 原題:A Space Odyssey)』

 SF映画を語る上で、絶対に外すことのできない作品。1968年製作ということは、当然CGなんてなかった時代だ。にもかかわらず、これほどリアルな宇宙空間を描いたのは驚くばかりである(あまりにもリアル過ぎて、全く音のない宇宙空間などは、逆に違和感を覚えるほど)。

 コンピュータの反乱そのものはメインストーリーとは言えないが、物語後半の大きな山場になっている。木星探査船をコントロールするコンピュータ「HAL9000」は、"思考するコンピュータ"であり、まさにAIだ。そのHAL9000がなぜ人を襲うことなったのかは、物語の中でハッキリ明言されておらず、マニアの中で今でも論議が交わされている。

 ただ、この映画のパンフレットに「もし、この映画が一度で観客に理解されたら、我々の意図は失敗したことになる」と書かれている通り、この作品は非常に難解な物語であり、コンピュータの反乱はその複雑なストーリーのひとつのシークエンスなのである。

 ちなみにHAL9000のデザインは、当時IBMが開発していたスーパーコンピュータをモデルにしている。

 映画製作開始当初、IBMはは全面的に撮影に協力しており、ロゴのついた機器が大道具や小道具にも使われていた。しかし"コンピュータが人を殺す"というシナリオを知ったことで、撤退。ロゴもほとんど消されているが、一部に残されている。ヒマな人は探してみよう。

■『地球爆破作戦(1970年作 原題:Colossus: The Forbin Project)』

 一般的にイメージする"コンピュータ反乱モノ"としては、最古の映画だろう。SF小説『Colossus』の映画化で、比較的原作に忠実な作品となっている。ただ、当時の配給会社は何を考えたのか『地球爆破作戦』などと、内容が全く想像できないタイトルをつけてしまったせいで、劇場公開時にはあまりヒットしなかったといわれている。

 内容は、アメリカとソ連(現:ロシア)が、核ミサイルを多量に装備して睨み合う、東西冷戦時代と言われた頃の話で、アメリカがミサイルの発射だけではなく、軍のコントロールを行う自律型の超スーパーコンピュータ"コロッサス"を開発し、その試運転を始めたところから物語ははじまる。

 映画公開当時、インターネットはなかったが、その原型である「ARPANET(世界で初めて運用されたパケット通信ネットワーク)」は本格的に開発が始まっており、コンピュータ・ネットワークという発想はあった。そんなわけでコロッサスは試運転を開始すると、通信回線を利用して次々と情報を収集していくのである。試運転は成功だと思われた矢先、コロッサスは地球上に、自分と同じ目的と能力を持ったコンピュータ"ガーディアン"の存在を見つけてしまう。

 ガーディアンはソ連の開発した超スーパーコンピュータで、人間の考える事なんてみんな同じだと思わせるわけだが、重大な問題が発生してしまう。コロッサスとガーディアンが直接情報交換をし始め、意気投合してしまうのである。人間たちはコロッサスとガーディアンの接続を強制的に切断しようとするが、コンピュータたちは止めず、人類に反抗するのだが...。

 この作品は、以後のコンピュータ反乱モノのフォーマットとも言える展開だが、開発した科学者がガーディアンと対話するコロッサスに対し、

「直径10センチのボールの円周率を計算しろ!」

 と言って、コンピュータの興味を反らすシーンなんかはなかなか面白い。

 今観るとブラウン管のモニタや、ドットが荒すぎる電光掲示板など、機器の未来感はないが、シチュエーションそのものは秀逸で、リメイクされるという噂が何度もささやかれている作品だ。

■『ウエストワールド(1973年作 原題:Westworld)』

 ただの故障でも、人間の能力を上回るロボットを敵にまわすと怖いという映画である。舞台は近未来、砂漠に建設された大人向けアミューズメント施設「デロス」だ。

デロスは、

・古代ローマ帝国
・中世のヨーロッパ
・開拓時代のアメリカ西部

 というエリアに分かれており、訪れた観光客はそれぞれ好みの世界で、ローマの貴族や中世の騎士、あるいは西部のガンマンになりきり、自分のやりたい事をして過ごせるのである。

 それぞれのエリアで観光客の相手をするは、施設の中央コンピュータに管理されたロボットで、観光客を傷つけることは絶対出来ないようにプログラミングされていた。主人公は西部の世界..."ウェストワールド"でガンマンになり、ロボットガンマンを散々撃ち殺して、西部時代を満喫していたが、そんなデロスの舞台裏では、ロボットが指令に従わず、人間を襲うという不具合が発生していた。

 デロスを経営する上層部は、小さいな事故だと判断して施設の運営を強行するのだが、やがてロボットは人間に対して完全に反旗を翻し、観光客を殺し始めるのである。

 映画でも原作小説でも、ロボットたちが人間を襲い始める理由は、ハッキリ明記されておらず、単なる故障だと思われるが、管理コンピュータが中央制御室を真空にして、施設をコントロールするオペレーターを皆殺しにするシーンを見ると、コンピュータの反乱だとも言える。

 作品のメイン舞台である"ウエストワールド"で、主人公たち人間を狩るロボットは、西部劇の名作『荒野の七人』で主人公を勤めたユル・ブリンナーで、衣装も『荒野の七人』と同じだったりする。ヒマな人はチェックしてみよう。

■『ターミネーター(1984年作 原題:The Terminator)』

 軍事の全てを管理する国防コンピュータの反乱...といえば、すでにありがちな設定だが、コンピュータと人類の戦いを直接描いたのではなく、そこにタイムマシンを絡めたストーリーがメインである。

 人類に対して反旗を翻したコンピュータ"スカイネット"と人類の戦いは、人類の勝利で終結しようとしていたが、スカイネットは人類のリーダーであるジョン・コナーが生まれるのを阻止しよう計画する。

 未来にジョンを産むことになるであろう、サラ・コナーという女性を殺害するため、殺人ロボットターミネーターを現代(映画製作当時のリアル現代1984年)にタイムマシンで送ったのである。人類はスカイネットを制圧した直後、その事実を知って、ターミネーターの行動を阻止するため、人間の戦士を同じ時代に送り込み、人類の存亡をかけた戦いが始まった...。

 そんなわけで、この作品は直接的にコンピュータと人類の戦いを描いたものではない。しかし生体組織をまとったロボット、ターミネーターのリアルさや、何度撃退しても襲ってくるターミネーターしぶとさは、SFホラーとして今観ても十分魅力的な映画だ。『ターミネーター』は大ヒットして、続編や世界観を共有したTVドラマが製作されている(TVドラマ『ターミネーター:サラ・コナークロニクル』は『ターミネーター2』の続編で、映画『ターミネーター3』とは関係のない、パラレルワールドになっている)。

 ちなみにこの映画でターミネーター役を演じたアーノルド・シュワルツネッガーは、企画当初ターミネーターからサラを守る人類戦士・キース役をオファーされたのだが、シナリオを読んで自らターミネーター役を演じる事を希望した。すでにハリウッド俳優としてブレイクしていた、シュワルツネッガー氏のワガママといえばワガママだが、結果的に作品をヒットさせた要因のひとつになっている。

■『マトリックス(1999年作 原題:The Matrix)』

 SFX映画で新境地を開き、この作品以後パロディ映画だけではなく、様々な映画やドラマの映像に多大な影響を与えた名作である。ストーリーも凝っていてる。主人公は1990年代のアメリカで、SEの仕事をしながら裏の社会では名の知れたハッカーだ。

 しかし、実は主人公の暮らしている世界は、世界を支配しているコンピュータが作り上げたバーチャル世界なのである。この作品の世界観は、その昔人類と人工知能との戦いが繰り広げられた。しかし戦いに勝利したのはコンピュータだったのである。人類は最後の抵抗として、コンピュータの動力源である太陽光発電システムを無力化するため、天候を破壊し、それ以降、地球は分厚い雲に覆われてしまっている。

 コンピュータは新たな動力源として、人間を飼育して"生体電池"にしてしまい、電池としてエネルギーを搾取されている間、人間は"マトリックス"と呼ばれるバーチャル空間で暮らしている夢を見させられているのである。

 この事実に気づいた主人公は、すでにマトリックスから解放されている仲間と共に、全人類をコンピュータ支配から解き放つための戦いに身を投じる...。

 この作品において、なぜコンピュータが人類に反乱を起こしたかは描かれていない。しかし戦いの果てに人類はコンピュータに敗北して地下にもぐり、細々と反撃の機会を狙っているのである。

「宇宙人が侵略話」も怖いが、人類の能力を上回るコンピュータが、いずれ人類を支配する未来は、それよりも現実味があるといえよう。

 ところで、人類の終焉は本当に悲劇だといえるのだろうか? 「人工知能が支配する地球よりも、人類が暮らす地球のほうが素晴らしい」と自信をもっていえる人間社会でありたいものだ。  
(文=ごとうさとき)

※画像は、『地球爆破作戦』(ジェネオン・ユニバーサル)

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