腐らないレタス......!? 知らないと危険な機能性野菜!

腐らないレタス......!? 知らないと危険な機能性野菜!
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 食と健康に気を使う人たちが、日常的に心がけているのが「野菜を多く摂ろう!」ということではないだろうか。厚生労働省では、健康のために「1食1皿以上、1日5皿分」(350g)食べることを目指しましょうと掲げている。だが、現状では、成人男性が約290g、女性が約270gに留まっており、特に20~30歳代の若年層では、約240gとさらに約50gも少ない量しか摂れていないのだ。

 そんななか、急激に注目を浴びているのが「機能性野菜」である。

 これは、一体どういうものかというと、本来ごく微量、もしくは全く含まれない成分を、特殊な技術を用いて高い含有量にした野菜のこと。つまり、抗酸化作用のあるリコピン含有量が1.5倍含まれた「高リコピントマト」や、本来野菜や果物には含まれない栄養素であるビタミンB12が入っている「マルチビタミンB12かいわれ」などのことである。そのため、サプリメント感覚で少量食べるだけでも効率よく栄養を摂取できるのだ。
 これらの野菜について、管理栄養士の平原あさみさんに話を聞いてみた。

 「今年の4月に行われる食品表示法の改正によって、一般食品に対する機能性表示が解禁されます。それによりスーパーなどでは機能性野菜の栄養素についての表示法が変わります。特保マークのように、効果を分かりやすく表示できるようになるのです。例えば、本来レタスはカリウムが多い野菜です。このカリウムを少なくした機能性野菜のレタスがあるのですが、これは腎臓病を患った方や透析患者さんのようにカリウム制限がある方に適していると一目瞭然で分かるようになるんですね」

 つまり、スーパーのコーナーなどで「これは美容にいいのね」「これは糖質オフなのね」と分かりやすく表示されるようになるということだ。

 とはいえ、機能性野菜を見たことがないという方もいらっしゃるかもしれない。一体どこにあるのだろうか?

 「機能性野菜は高級スーパーに多く置いてありますが、かいわれ大根やスプラウトなどは一般的なスーパーにもありますよ」

 つまり、まだ大きく表示をされていなかったために、気づかないだけなのである。
 さて、この機能性野菜だが、食べすぎて栄養を多く摂りすぎてしまうなどということにならないのだろうか。

 「機能性野菜に限らず、どんな食べ物でも1つのものだけたくさん食べるというのは良くありません。ビタミンCやB群のように水溶性ビタミンで自然に排出されてしまう栄養ならそれほど問題はありませんが、ビタミンAのように脂溶性の栄養素は体内に蓄積されるので、過剰摂取によって身体に不調が起こることがあります。ちなみによくニンジンの食べすぎは良くないといわれたりしますが、通常のニンジンに含まれるのはβカロチンなので、摂りすぎても排泄されますのでご安心ください」

 しかし、栄養素を摂りすぎることではない別の部分に懸念材料があるという。それは育てられ方である。

 「元々、機能性野菜は人工的に栄養価を高めたもの。水耕栽培のものが多く、つまり水に栄養などを溶かし込み、人工のライトを当てられて、工場で作られているのです。そのため、レタスやカラーピーマンのなかには、腐りにくいものもあるのです。今、遺伝子組み換えについては問題視されていますが、他にも安全性が確立されているわけではない食物が実は少なからず出回っています。しかも、医薬品などと違って、食べ物には治験もありません。機能性野菜も、それほど積極的に摂る必要はないのではないかと個人的には感じています」

 機能性野菜も品種改良によって人工的に作られた食物。「手軽に栄養がたっぷり摂れる!」と飛びつくのは、いささか問題がありそうだ。

(文=中山美里 オフィスキング)

※画像は、yassan-yukky (Flickr, CC BY 2.0)

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