地震はあなたの脳で予知できる!? 角田忠信氏の"ノーベル賞級"発見の謎に迫る!!

地震はあなたの脳で予知できる!? 角田忠信氏の"ノーベル賞級"発見の謎に迫る!!

 1970年代の終わりから1980年代にかけて、『日本人の脳』(大修館書店)という本が話題となったことがある。日本医科歯科大学名誉教授の角田忠信氏の著書だが、これによると、「母音を左耳(大脳右半球)で聞き取っている外国人と、右耳(左半球)で聞き取っている日本人では、大脳のはたらきが異なる」のだという。この説は日本中で話題となり、当時さまざまな議論を呼んだ。その後も角田氏は数多くの新事実を発見したが、その中には、なんと「人間の脳は地震の地殻変動を捉えることができる」という驚くべきものまである。今回は、それらを紹介するとともに、新たな地震予知の可能性を探ることにしたい。

【その他の画像はこちらから→http://tocana.jp/2015/05/post_6406.html】

■角田忠信氏の奇想天外な研究とは!?

 人間の大脳は左右半球に分かれるが、私たちの両耳に同時に音が入ってきた時には、左耳が捉えた音は大脳右半球で、右耳が捉えた音は左半球で、というように交差して処理される。両耳で同時に聴いた音でも、実際はどちらかの脳の働きが「優位」となるのだが、角田氏はそれを確認する実験方法を編み出した。左右の耳で異なる音を同時に被験者に聞かせ、その内容を打鍵してもらうことにより、左右半球どちらが優位であるかを確認する装置を考案したのだ。

 そして実験の結果、前述のように日本人と外国人では、大脳の働きに違いがあることが判明した。外国人の場合、聴覚で捉えた言葉の子音を大脳左半球で、母音を右半球で処理するのだが、日本人の場合は子音・母音ともに言語を司る左半球で処理しているというのだ。

 ところが、この優位脳が外部的要因によって左右逆転することがあり、これは「脳幹スイッチ機能」と名づけられた。逆転現象が発生するタイミングはいくつかあるのだが、ひとつは、音の周波数が40Hz・60Hzもしくはその整数倍の時だった。また、満月・新月の日に実験した場合にも逆転が起きることが判明、これは「人間の脳が天体の運行を何らかの形で把握しているためではないか」という。さらに驚くべきことに、周波数が被験者の"年齢"の整数倍の音でも逆転現象が起き、しかもそれが本人の誕生日に切り替わるというのだ。ここまでくると、「科学はオカルトより奇なり」と思ってしまう。

 このように奇想天外な角田氏の発見は、一時期"ノーベル賞級"とも讃えられたが、他者による追試が一度も成功したことがなく、信ぴょう性が低いものとして忘れ去られた存在となった。角田氏側からすると、追試が成功しない理由のひとつとして、被験者の側にかなりの「熟練」が必要だからということらしい。

■地震発生の前、脳に異変が!?

 ここまで紹介しただけでも、科学界の常識を覆すような研究だということがお分かりいただけるだろうが、話はそれだけに留まらない。なんと角田氏によると、人間の脳は地殻変動まで捉えている可能性があるというのだ。

 1980年8月29日、ある学生に対する優位脳の実験を行った際、周波数23Hzの音に特異な反応を示したが、それは当時の被験者の満年齢である25歳よりも2歳低い値であり、従来の実験結果とは相容れないものだった。不思議に思った角田氏は、試しに自らを被験者として実験してみたところ、やはり自分の満年齢よりも2歳低い値となる周波数の音で特異な反応が出た。その後も角田氏やほかの被験者に対する実験は続けられたが、特異な反応を示す周波数と年齢との開きは、奇妙にも拡大と縮小を繰り返し続けたという。

 さて、それから1カ月と少し過ぎた10月4日、茨城県南部を震源とするM6.0の地震が発生、東京では震度5を記録した。地震発生の1時間後に2人の被験者に対して行われた実験の結果、前述のような現象はなくなり、実年齢と同じ周波数の音で逆転が起きるという、正常な状態に戻ったそうだ。

 しかし、その後も関東地方に強めの地震が起きる前に同様の異常が起こり、地震の後には正常に戻るということが何度も確認される。この経験を境に、角田氏は「人間の『脳のセンサー』を使うことによって、地殻変動が始まる前のストレスを検知することができるならば、地震予知に役立つのではないか」と考えるようになったのだ。

■「脳センサー」の存在を示唆する実例はほかにも!!

 角田氏は、1987年に『脳センサー ― 地震の可能性をさぐる』(丸善)という本を出版したが、その中で、前述のような異常は日本の各地で確認されたとして、いくつかの実例を報告している。

 たとえば1986年11月、東京において周波数と実年齢との開きが生じはじめた。角田氏は、その地域的な広がりを調べようと関東地方を鉄道で移動し、各駅に停車中の車内で携帯用実験機を用いて調査したところ、西は神奈川県から東は千葉県に至る範囲で異常な結果が得られた。それは特に、房総半島南部で顕著だったという。

 また1987年1月、角田氏はハワイへ渡航する機会があり、機内で同様の実験を行った。すると、東京から東と南へ半径200kmまでの距離では異常を示す結果となったが、それ以上離れると正常な値に戻ったという。

 本書で角田氏は、このような異常が起きる原因について"不明"としている。しかし筆者は、この本の出版後に房総半島付近で大きな地震が起きているかもしれないと考え、調べてみた。すると、出版から2カ月後が経った1987年12月17日、千葉県東方沖でM6.7、最大震度6弱の地震が実際に起きていた。震源は房総半島いすみ市のすぐ沖合だ。この地震の前兆としての地殻変動が、約1年前から脳のスイッチ機能を狂わせていた可能性もあるのではないか?

■やはり電磁波だったのか!?

 さて、原因究明を目指す角田氏は、脳が地震の前兆である地殻の"圧力ひずみ"を感知しているのではないかと考えた。そして、仮説を確かめるための実験にも取り組んでいる。コンクリート破壊実験に4名の被験者を立ち会わせ、その場で左右の脳の優位性が逆転する周波数を調べたのだ。実験は、圧縮試験装置によってコンクリートに圧力がかかり、やがて破壊されるまで行われた。

 すると、砂利を混入したコンクリートに加わる圧力が高まるにつれて、左右逆転が起きる周波数と被験者の年齢との開きは大きくなっていったという。

 実は、大阪大学名誉教授の故・池谷元伺氏も、花崗岩を圧縮破壊する同様の実験を行っており、その際にウナギ・ドジョウ・メダカ・カメ・ハツカネズミなどの動物たちが、一般に「宏観異常現象」として知られる地震の前の異常行動と同じ振舞いを見せている。池谷氏の理論では、岩石破壊によってパルス電磁波が発生し、それが地上の動物や人間、電気機器などに影響を与えた結果、様々な前兆現象が発生するという。

 なお、花崗岩は地殻を構成する代表的な鉱物だが、コンクリートの原料であるセメントの成分の大半は石灰岩であり、こちらも花崗岩と同様に電磁気的現象が発生することが、名古屋大学理学部教授の山田巧夫氏の実験によって明らかになっている。

 ネット上には、頭痛や耳鳴りをはじめとする様々な"体験"を通して地震の発生を予感したとする人々の声が数多く存在する。もしも角田氏の研究結果が事実ならば、そのような人々は、大脳を通して電磁波の影響を感じ取っている可能性もあるのだろうか? 人間の脳の働きで地震を予知できるようになる日が、いつか来るのかもしれない。

(文=百瀬直也)

※画像は、『日本人の脳 ― 脳の働きと東西の文化』(大修館書店)より

あわせて読みたい

TOCANAの記事をもっと見る 2015年5月15日のびっくり記事
この記事にコメントする

\ みんなに教えてあげよう! /

新着トピックス

びっくりニュースアクセスランキング

びっくりランキングをもっと見る

コメントランキング

コメントランキングをもっと見る

おもしろの人気のキーワード一覧

新着キーワード一覧

このカテゴリーについて

世界のびっくり事件や仰天する出来事などついつい気になる情報をお届け中。