なぜプールで目が赤くなるのか? 原因は塩素ではなく"おしっこ"だった!!
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 もうすぐ夏本番。子どもたちのみならず、大人もプールに入る機会が格段に増える季節だ。ところで、泳いだあとで目が真っ赤になったという経験はないだろうか。多くの人は、この目が赤くなる現象について、プールの水を消毒するための「塩素」が原因だと考えている。しかし今、アメリカの専門家たちが、それは間違いであり原因は別にあると訴えているのだ。では、一体何が私たちの目を赤くしているのか? ショッキングな事実をお伝えしよう。

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 今月24日付の英紙「The Daily Mail」によると、驚愕の事実を暴露しているのは、「アメリカ疾病予防管理センター(CDC)」や「ナショナルスイミングプール財団(NSPF)」、水質と健康に関する評議会などに所属する複数の専門家たち。彼らが明かした、プールの水で目が赤くなる本当の原因とは、なんと"おしっこ"なのだという。

 プールの塩素が、人間の尿・汗・埃の中にある窒素を含む物質と結合すると、人間の目・皮膚・呼吸器を刺激する化合物が生じてしまう。この化合物こそ、人間の目を赤くする犯人だったというわけだ。人によっては、目が赤くなるばかりか、鼻水や咳が止まらなくなることさえあるのだとか。

 さらに、多くの人が"塩素臭い"と表現する独特のニオイも、実は塩素そのもののニオイではなく、この化合物のニオイだったようだ。こうなってしまうと、水に含まれる塩素の量も減ってしまうため、通常より多くの塩素をプールに投入する必要さえ出てくるらしい。NSPFのCEOは次のように語り、人々がプールで密かに"おしっこ"を垂れ流している現実に危機感を表明する。

「スイマーの目の色は、どのくらいの人がプールでおしっこをしているか知るための指標となるものなのです」

 では、このような現実を変えるためには、何が求められているのか。CDCのミシェル・フラフサ氏は、人々の意識変革の重要性を説いている。

「スイマーは、泳ぐためにプールを使うべきです。トイレは用を足すために。そしてシャワーは、泳ぐ前に体を流すために。とても単純なことなのです」
「それほど難しいことではありません。当たり前の礼儀とでもいいましょうか」

 ちなみに、関係機関より委託を受けた調査会社Survataは、「目が赤くなる原因が塩素にあると考えている米国人は、現在71%に上る」という最新分析結果を発表している。日本でも調査を行えば、同様の結果、もしくはより大きな数値を示すかもしれない。事態を重視したCDCと米国化学工業協会(ACC)は、啓蒙活動のためにパンフレットの作成・配布も始めたという。

 全身運動である水泳は、健康にとって極めて有益なスポーツだ。しかし、あなたの体のためにも、目を赤くした人ばかりが泳いでいるプールだけは避けたほうが賢明かもしれない。