中国で拘束の日本人スパイ、誰も書かない"衝撃の情報"! なぜこの時期に拘束?彼らは本当にスパイ?江沢民逮捕も?

中国で拘束の日本人スパイ、誰も書かない"衝撃の情報"! なぜこの時期に拘束?彼らは本当にスパイ?江沢民逮捕も?
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 皆さん、こんにちは。陰謀社会学者の聖橋乱丸です。

 9月30日、中国政府は反スパイ法によって「2名」の日本人を拘束したということを発表した。

 中国外交部の洪磊(ホン・レイ)報道官は30日の記者会見で、「中国の関係当局は法に基づき、スパイ活動に従事した容疑で日本人2人を逮捕した」「日本側には状況をすでに通知している」と説明。中国の政府系新聞である多維網は10月2日付の報道において「猖獗(しょうけつ)をきわめる日本の対中国諜報、その狙いとは?」と題した記事を大々的に取り上げ、その内容を報じた。

 しかし、ここで掲載されたのは、拘束された日本人に関する内容ではなく、「日本の情報機関が中国国内でスパイ活動をしている」「今回はその氷山の一角が明るみに出て、習近平政府が逮捕に踏み切った」というざっくりとした内容だった。

  一方、菅義偉官房長官は、記者会見において「日本にスパイ組織は存在しないし、日本人がスパイを行うことは絶対に無い」という公式見解を発表した。

 さてこの事件。その後の展開はどうなったのだろうか? 日本のマスコミは、相変わらず「日本がスパイ行為を行った」などと書き立てているが、残念ながらその実態はいまだ不明としか言いようがなく、誰も断定できる状況にない。

 それよりも、なぜこの事件が発生したのかが重要なのだ。

■日本にスパイはいるのか?

 まず、「日本にスパイはいるのか」ということであるが、残念ながら日本政府のスパイは存在しない。日本には情報機関が存在しないし、その情報を分析する力も、また情報を活かさなければならないような政策も存在しない。もしも中国でスパイを行う余裕があるのならば、それ以前に日本の政府は日本国内における世論誘導などに情報機関を使っているであろう。

 この拘束者のふたり、あえてイニシャルでH.EとI.Tと書いておくが、このふたりは、基本的に日本の調査会社の人間でもなければ、日本の官僚でもない。ネット情報などでは「公安調査庁の役人」というようなことを書いている人もいるが、残念ながら、このふたりが国家公務員試験を受けた形跡もないのである。

 さて、では公安調査庁は何をしているのか? 公安調査庁は「破壊活動防止法」という法律に従い、右翼団体・極左暴力集団から海外の組織やテロ組織など、政府が示した指定団体が破壊活動を行う可能性などに関する情報を収集している機関である。

 しかし、公安調査庁は警察ではないので、逮捕権限もなければ、捜査令状などを使って強制捜査を行うこともできない。そのような中で本当に頑張っていると思うが、実際の彼らの情報は、最も悪い書き方をすれば、「海外旅行の帰国者やデモの参加者などから話を聞く」というくらいものだ。要するに、公安調査庁に情報を提供していることそのものが「スパイ」であるどころか、「その経費も出ない」というのが実態なのである。

■拘束されたふたりは脱北者支援者であり、ひとりは脱北者

 では、このふたりは何をしていたのか? 中国の信頼できる筋からの情報によると、中国遼寧省の丹東という中朝国境沿いの都市で脱北者支援をしていたという。実際に、中国は「反スパイ法に基づき」という発表はしたものの「日本国政府がスパイを排出した」とは一言も言っていないのである。

 さて、このふたりのうちひとりは脱北者であり、亡命後日本の国籍を取得した。その後、なぜか中国に行って脱北者の保護活動や職業訓練をしていたのである。この場合「日本」ではなく「中国と北朝鮮との関係」を疑うべきであると考えた方がよさそうであるが、これ以上のことは書くべきではないと判断する。

■なぜこの時期に逮捕したのか?

 さて、もうひとつの話題の方に移ろう。なぜこの時期に日本人の逮捕をし、なおかつ日本人のスパイをにおわせて発表を行ったのか。そこに習近平国家主席の意図と陰謀があるのだ。

 さて、ふたりに「反スパイ法」が施行される前に何が起きたかということを考えてみよう。ご存知のとおり、習近平は、自分の政権を安定させるために、自分のライバルを蹴落としている。大敵は江沢民元国家主席であったのだ。反スパイ法ができたのが2014年。その時に誰がなぜ出したのかは不明であるが、中国で最も使われている検索サイト「百度(baidu)」において、江沢民の祖父である「江石溪」および江沢民の父親(実父)「江世俊」に関する情報が解禁された。その内容は、

●【江世俊】
日中戦争時代、日本の傀儡だった汪精衛(汪兆銘)政権の宣伝副部長をしていた江世俊。彼は、漢奸(かんかん)(売国奴)だった。そして自身の息子を出世させるために(南京)中央大学に行かせた。

この当時、中央大学は日本軍が漢奸を養成し、皇民化教育を施す日本傀儡政権の最高学府であった。その息子は第4期青年幹部養成に参加している。証拠写真が山ほどある。

●【江石溪】
皆さん、江石溪の子女たちが何者であるかをしっかり確かめようじゃないか。江世俊と江上青に関する情報が書いてあるのは、衝撃的なことだ。これは2014年10月29日に百度で初めて現れた情報である。

 また、2015年には江沢民の出自を出して失脚させようとした呂加平も突然釈放されている。

 そして中国のネット上では「日本の犬に成り下がり、中国を売り渡した漢奸の息子が、主席になったりできるの?」というような書き込みが多数出現するのである。

 さて、ここまで書けばおわかりであろう。

 今回の日本人スパイの拘束は「江沢民逮捕」のための布石なのだ。つまり、習近平としては「江沢民と日本のスパイが連動して、中国共産党政府を転覆させようとした」として自分の政治基盤を整えたいのだ。

 これには、日本政府及び日本人は、麻薬所持などで日本人が逮捕されても、あまり抗議の声を挙げないからというのもある。それらの政治的な状況を含めてこのふたりを「スパイ」に見立てて、「国家反逆罪」で逮捕しなければならないということになるのである。

 さてさて、日本政府は、この事態に対して何の対応もしていない。実際に日本政府は海外において現地の法律の適用による日本人の逮捕に対して抗議も助けることもしない。「困った」と言うだけである。しかし、実際にここで助けなければ、「日本政府は中国でスパイ活動をして共産党政府を転覆させようとした」というようなことを認めることになり、また下手な助け方をすれば、日本政府は「北朝鮮の脱北の手助けをしている」という状況になりかねない。非常に対応が難しいところである。

■拘束された2人の今後

 一方、本人たちはどうなのか。このままでは、彼らが行った以上の罪、要するに「国家反逆罪」の罪を着せられる。しかし、その結論を出してしまうと中国は日本と決定的に関係が悪化してしまうことになる。そのために、習近平政権の思う通りのことを「自白」したことにし、そのうえで、「監獄内で病死」というような決着になると想定される。もちろん今のまま何もしなければ、という前提である。

■3人目の拘束者は何者か?

 そして、もうひとつ、日本の報道は2名となっているが、実際には浙江省でもうひとり、「反スパイ法」逮捕者が出ている。仮にM.K氏としておくが、彼は軍事関係の立ち入り禁止地区で写真を撮っていたらしい。実際にどれくらいの問題なのかはわからないが、彼との待遇の差というのも問題になるであろう。

 さて、本件に関して、今後中国政府、そして日本政府が様々な交渉を行うであろう。実際にその交渉を行っていて報道できない状態であるから、報道が途切れているのである。今後この問題がどのようになるのかを見届けて、日中関係を見なければならないのと同時に、中国に不用意に旅行すると、習近平の恣意的な内容で、次はあなたがこのような被害にあってしまうかもしれない。

(文=聖橋乱丸)

※画像は「ANNnewsCH」より

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