太陽の42倍熱いことが判明した「RX J0439.8-6809」! 銀河系の外からやってきた可能性も...!?

太陽の42倍熱いことが判明した「RX J0439.8-6809」! 銀河系の外からやってきた可能性も...!?

 夜空に輝く満天の星。冬になれば一層その輝きが増し、なんともロマンチックな雰囲気にさせてくれる。美しくきらめく星一つ一つは数千、数万度という温度で星自身が核融合し、発光している。一番身近な恒星である太陽の表面温度は摂氏5500度~6000度という想像を絶する熱さだ。しかし、この太陽の42倍も熱い星が、我々の住む銀河系に新しく発見されたという。

■摂氏25万度で燃える白色矮星「RX J0439.8-6809」

 イギリスの「Daily Mail」紙によれば、我々の住む銀河系の辺境にある白色矮星は、実に太陽の42倍にあたる摂氏25万度にもなることが判明した。その星の名は「RX J0439.8-6809」という。ロマンチックのかけらも感じられない名前ではあるが、この星が記録破りの星であることには間違いない。

rxj0439868091.JPG
ハッブル宇宙望遠鏡 画像は「Wikipedia」より
 ドイツのテュービンゲン大学とポツダム大学の研究チームが、ハッブル望遠鏡を使用してこの星の紫外線スペクトルを観測したこの摂氏25万度という結果だが、これは、今まで観測された最も熱い星の温度を5万度も上回るものである。また、この星は急激に冷却されていることも判明し、今から約1000年前にはなんと摂氏40万度であったであろうと推測されている。

 我々の太陽は、その約42分の1の温度である5500度~6000度を46億年にもわたり、ほぼ安定した状態でキープし続けており、いまから約50億年後にその死を迎えるときに膨張し、約18万度には達するであろうと予測されている。この18万度という高温と太陽自身の膨張によって、地球を含む太陽系内の惑星は蒸発してしまうという悲劇も予測されているが、その時の地球や他の惑星がどういう状態であるかは、あまりにも遠い未来すぎて誰にも想像すらできない。
 このように、恒星はその内部コアの核燃料(太陽の場合は水素)を使い切ったときにその死を迎え、死の直前に最大の大きさと熱を発するとされていた。今までは太陽の100倍の質量をもつ、死を迎える直前の青色極超巨星が最も熱い星であると考えられていたが、今回のこの発見によって星の等級の見直しが必要になってくる可能性もでてきている。

 RX J0439.8-6809の発見そのものは、最近のことではなく、最初にその存在が確認されたのは20年以上も前のことである。当初は、我々の住む銀河系の周辺を周回する大マゼラン星雲の一部ではないかと考えられていたが、最新のハッブル望遠鏡による観測データによって、RX J0439.8-6809は我々の住む銀河系にあり、しかも太陽系から秒速220キロメートルで遠ざかっていることが判明したのである。

 またスペクトル分析によって、RX J0439.8-6809には化学組成のガスやチリでできている雲があることも判明し、この星が系外銀河からやってきた可能性もあるということまでわかってきた。宇宙の不思議が一つ一つ解明され、夜空の星からロマンをひとつずつ奪っていくような気分でもあるが、このような科学的発見と分析は、それはそれでとても興味深いものである。
(文=高夏五道)

画像は、Thinkstockより

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