スキー死亡事故の悲劇はこうして起きる! 3つの事故死パターン

スキー死亡事故の悲劇はこうして起きる! 3つの事故死パターン
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 今月2日、広島県北広島町中祖の芸北国際スキー場で、学校のスキー教室に参加していた同町立芸北小学校6年の近藤江里菜さん(12)と、スノーボードで滑走中だった男性(38)が衝突した。近藤さんは頭などを強く打ち、病院に運ばれたが2時間後に死亡が確認された。男性は頚椎を骨折する重傷を負ったという。

 この事故をめぐっては当初、初級コースにいた小学生に対して猛スピードのスノーボーダーが衝突したとの印象が先行したが、その後、現場に居合わせた目撃者とされる人物が、「初心者のスノーボーダーに猛スピードの児童スキーヤーが突っ込んだのが事実です」と明かすなど、情報が錯綜している。今後、詳しい事故原因の究明が待たれるところだ。

 もともと、スキーやスノーボードなどのウィンタースポーツは、事故が起きやすいスポーツとして知られている。全国スキー安全対策協議会によると、先シーズンは47カ所のスキー場で3,068人の負傷事故と11件の死亡事故が発生したという。さらに、日本のスキーヤーはヘルメットの着用率や傷害保険への加入率が欧米と比べてはるかに低く、それも悲惨な事故が減らない一因との指摘もあるのだ。そこで今回は、注意喚起の意味も含めて、スキー場に潜む危険を3つリストアップして紹介しよう。

■リフトからの落下事故

 簡易的な構造、小さな座席と背もたれ、そして大きな揺れ――。慣れれば問題ないが、命を運ぶ乗り物にしては、あまりにお粗末な作りに見えなくもないのが、スキー場のリフトだ。昨シーズンは、米ニューヨーク州のスキー場で5歳児が、オレゴン州では10歳児と44歳の女性が5m以上の高さから落下し、いずれも死亡事故につながっている。

 落下したグローブやストックを拾おうとしたり、安全バーを下ろしていなかったり、ふざけて飛び降りた……など事故に至る原因はさまざまなようだが、いずれにしてもリフトではちょっとした気の緩みが命を落とすことにつながるため、乗る際には細心の注意が必要だ。

■雪崩に巻き込まれ

 山の斜面に降り積もった雪が、一気に崩れ落ちてくる雪崩。その破壊力はすさまじく、巻き込まれてから2時間後には、窒息や外傷、低体温などの原因により生存率がほぼ0%にまで低下するとの調査結果もあるほどだ。

 通常、スキー場は雪崩の起きやすい地形を避けてコースを設置したり、爆薬を用いて小さな雪崩を起こして大規模な雪崩の発生を防ぐなどの対策を講じているが、決して安心することはできない。広大な急斜面などでは十分な警戒が必要となる。また近年は、スキー場のコース外を滑るバックカントリースキーをしている最中に雪崩に巻き込まれる事故も後を絶たない。事前の届け出や、天候の確認、ビーコンの携帯など十分な事前準備が求められる。

■人間、樹木、岩、リフトの支柱……衝突事故

 スキー場でもっとも起きやすい事故が、衝突事故だ。今回の広島のケースのように人間同士の衝突ばかりではなく、樹木やリフトの支柱など障害物に激突する事故も多い。用具が壊れる程度なら御の字で、打撲や骨折は当たり前、最悪の場合には命を落とすことになる。2013年12月のスキー転倒事故で岩に頭を強打した元F1ドライバー、ミハエル・シューマッハは、長期にわたる意識不明状態に陥り、その後は奇跡的に覚醒するも状態は芳しくないという。

 もしもあなたが他人にケガをさせてしまった場合、慰謝料や損害賠償の支払い義務が生じるなど、思わぬ高額出費が重なるだろう。自らの技量を見極めて無理はせず、スピードは出しすぎないことが何よりも重要だ。

 いかがだろう。スキーシーズン真っ盛りだが、死と隣り合わせのレジャーであるということを忘れず、ハメを外しすぎないように注意して楽しみたいものだ。

※イメージ画像:「Thinkstock」より

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