100年前に撮影された“手彩”カラー写真! 明治時代の鮮やかなNIPPONが美しすぎる!!

100年前に撮影された“手彩”カラー写真! 明治時代の鮮やかなNIPPONが美しすぎる!!

 1868年、徳川家康が江戸に幕府を開いてから約3世紀、大政奉還を経て明治時代になり日本が大きく変わろうとしていた激動の時代である。鎖国が解け、西洋との貿易もはじまり、様々な新しい文化が横浜などの港町から次々と入ってきた。

 その中でも、とりわけ日本人を驚かせたのは写真である。魂を吸い取られるのではないかとまことしやかに囁かれた写真ではあったが、数多くシャッターが切られ、風景から当時の伝統、庶民の生活といった貴重な日本の日常が残されている。モノクロ写真しか無かった時代だが、水彩で着色されたカラー写真もあり、これらからはノスタルジーを感じることもできるだろう。

【その他の写真はコチラ→http://tocana.jp/2016/05/post_9690.html】

■写真が捉えた明治時代の素顔

 明治時代というとどこか遠く聞こえるかもしれないが、今からたった100年程前の時代である。長くにわたって続いた幕藩体制から一転、「散切り頭を叩いて見れば文明開化の音がする」といわれたように西洋のものであれば何でも優れているとされた風潮が蔓延した。技術や思想、習慣、食べ物にいたるまでありとあらゆる物が日本に押し寄せ、ちょん髷を切り落とした「散切り頭」のように幕末の文化と西洋の文化が入り混じる日本独自の“ハイカラな西洋化”が進んだ。

 こういった写真の多くは国内用というよりはポストカードとして海外での販売用に作られたものが多い。まだ印刷技術も確立されておらず一枚一枚暗室でプリントした写真に彩色をほどこされており、当時の日本人にとっては高嶺の花であった。とりわけ浅草や箱根、富士山といった風光明媚な名所や、芸者や侍といったジャパネスク的なものは人気があったようだ。当時は写真が発明されてから半世紀、3分ほどかかった撮影時間も3から5秒ほどに縮まり、より生き生きとした写真が撮れるようになっていた。

■美しき日本の風景

 こうした名所は今とあまり変わっていないことがほとんどだが、最後の箱根を捉えた写真は「めし」と書かれた看板が軒先を連ねており、その時代を感じさせてくれる。手彩色によるカラー写真がよりNIPPONを美しく見せているのもあるのかもしれない。こうした写真は印刷の普及によって廃れていくが、今でもアート作品としてコレクターも数多い。

■明治に生きた人々

 今となっては明治の人々の生活が分かる貴重な資料にもなっている写真群。中にはポストカード用に演出があったものもあると聞くが、どれがそうなのか今となっては知る由もない。とはいえ1枚1枚じっくり見ていくと、英語の看板がさりげなく入っていたりして単純に見ていて楽しめる。

■文化と伝統

 日本初の写真は、1856年に撮影された島津斉彬の肖像だといわれている。当時はフラッシュやその前身であるマグネシム粉を使った閃光もなく、数分に渡って被写体が動かないように後ろから頭部を固定する装置などを用いることが多かった。かの有名な坂本龍馬のポートレイトにて隣に台があるのも、体が動かないようにする意味があったのだ。

 今のように気軽にスナップ写真を撮ることもできなかった時代、1枚撮るのにも大変な労力があっただろう。一番下の写真など舞妓さんの膝下にビール瓶があり、時代の境目が写し取られている。まだ明治生まれの方が家族にいらっしゃる方もいるだろう。古いアルバムを引き出してみると、意外と重要な記録が眠っているかもしれない。

(アナザー茂)

※画像は、「NEW YORK PUBLIC LIBRARY」より

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