バンクシーの正体はマッシブ・アタック? 真実を探りにブリストルまで飛んだ!見た!分かったこと!

バンクシーの正体はマッシブ・アタック? 真実を探りにブリストルまで飛んだ!見た!分かったこと!

 筆者は今回、2016年9月15日から20日までの間、仕事と個人的欲求を満たすべくイギリスのロンドンとブリストルに行ってきた。

 その個人的欲求の中に、バンクシーの絵を直に観て地元の人間に話を聞きたいというものがあった。渡英前に「バンクシーの正体はマッシヴ・アタックのメンバーではないか?」との噂も出回ったが、果たして地元でのバンクシーはどう捉えられているのか、非常に興味があったのだ。

【その他の写真はコチラ→http://tocana.jp/2016/09/post_11137.html】

■ロンドンのバンクシーはすべて消されていた

 渡英前に、イギリスに住む友人からロンドンとブリストルのバンクシーの絵があるスポットの地図を送ってもらっていたのだが、ロンドンではバンクシーの絵に出会えることは無かった。いくつかのポイントに行ってはみたが、バンクシーの絵だけがすべて消されていたのだ。

 他のグラフティアートは残されているのに、なぜ、バンクシーの絵だけが消されているのか非常に不思議であったが、社会に対する影響力の大きさや、絵に込めた魂やメッセージが、巨大なものの逆鱗に触れたのだろう。これはやはり、バンクシーの地元であるブリストルに期待するしかない。

■バンクシーの地元ブリストルでみたアート

 ロンドンから高速バスで約2時間半で行けるブリストルは、さすがバンクシーの地元だけあって街中にアートが溢れている。様々なアーティストが街の至る所にグラフティアートを描いていて、非常に素晴らしい街並だった。

 近年、どの街でもこういったグラフティアートに対して厳しい処置がなされているが、ブリストルはそれとはほど遠い街であり、バンクシーが誕生したのも非常にうなずける街だ。

 写真を見ればおわかりいただけるだろうが、ブリストルのグラフティアートは日本でよく見かける殴り書きの落書きのようなものとは全く違う。1つの作品として完全に確立されており、街中が美術館のように感じるほど素晴らしい作品ばかりだ。

 この中でグラフティアートを描くということは相当な自信と覚悟が必要だろう。

 今回観たバンクシーの絵は全部で4つ。ひとつは時間が無く車に乗って通り過ぎながらしか観れなかったのが残念だが、サッチャーの顔にデヴィッド・ボウイのメイクをしたあの絵が残っていた。通りすがりながらも感じたその絵のインパクトは忘れることは無いだろう。

 ほかの3つはじっくりと観ることができた。ブリストル大学近くの通りから見えるこの作品は、上の通りから観るのと下の通りから観るのでは全く違った感覚で楽しむことができる。高架になっている上の通りは、人々が行き交うにぎやかな通りで、そこから観るこの絵を知る人は多いだろう。

 しかし下の通りから眺めると、実際にバンクシーが描いたであろう雰囲気をリアルに感じることができ、絵の臨場感がもの凄く伝わってくる。

 もし訪れる機会があるならば、是非この2通りの見方を堪能して欲しい。

 もう1つは街中の学校のような場所の外にある休憩スペースの壁に描かれたもので、通りからも見え、床屋の側面の壁に描かれている。専門学校のようなところなので、ここでもじっくり観ることができた。少々絵が劣化しかけてはいるが、まぎれもなくバンクシーの絵で、大きさもかなりのものだ。

■バンクシーのクルーに出会うことはできず

 今回、バンクシーのクルーをやっていた人物がいるというので会えるのを楽しみにしていたのだが、残念ながら会うことができず話を聞けなかった。しかし、グラフィティアートに詳しい人物から聞けた話もある。

 バンクシーのグラフティアートもそうだが、こういった街中にゲリラ的に描く場合には、元々の絵のステンシルを作成するとのこと。家やアトリエで、どれだけ大きな絵でもステンシルを作成し、夜中誰もいない時間に見えないように周りをシートで囲み、何人かでスプレーなどをして短時間で仕上げるとのことだった。

 元々の絵のステンシルをつくる工程に時間をかけ、実際に描くのは短時間。こうしてグラフティアートが朝起きると出現しているわけだ。

■あまりにも感動したシークレットバンクシー(シークレットのため、写真撮影していない)

 さて、今回のバンクシーの絵で1番感動したのが、シークレットバンクシーと言われている絵だ。これは一般公開されていない絵であった。他に観たバンクシーの絵とは明らかに違うタッチで、バンクシー風モナリザのような感じだ。女性の絵なのだが、あまりに感動してしまい2時間ほどそこに佇んでいたように思う。クリーム色の壁に黒一色で描かれているその女性の表情が、観る角度や方向によって移り変わる。悲しい表情になったり微笑んでいたりと、様々な表情を見せてくれるのだ。

 観る人間の状態や心情なども反映されるのかもしれないが、この絵は確実に観た人間の心を揺さぶる。ネットで調べるとシークレットバンクシーの絵が出てくるが、何故シークレットを載せるのだろう。俺はこの絵に関しては一切写真を撮らなかった。

 本気でこの絵を感じたならわかるはずだ。これは実際に目の当りにして感じるものだ。近付いて、触れて、色んな角度から、色んな距離からこの絵を感じて欲しい。それだけでもブリストルに行く価値がある。他のバンクシーの絵とは違う、バンクシーの真実が現れているように感じた。

■バンクシーの正体を明かさぬ友人たち

 ブリストルの友人たちにバンクシーの正体を聞いてもはぐらかされる。クルーが知り合いにいるぐらいなので、正体を知らないワケがない。しかしみんなはぐらかすときには、微笑みながら問いかけてくるような表情をする。まるでシークレットバンクシーの絵のように。

 シークレットバンクシーの絵を観て感じたことだが、バンクシーの正体を知ることに一体何の意味があるのだろう。そんなことには何の意味も無いということが、生でシークレットバンクシーを感じれば伝わってくるはずだ。

 野次馬根性のような魂では、シークレットバンクシーが微笑むことも悲しむことも語りかけてくることもないだろう。

 そんな人間たちをあざ笑うかのように描き続けるバンクシー。

 バンクシーの絵を体感すればわかる。バンクシーのメッセージが、バンクシーの魂が、そこにある。バンクシーのファンであるならば、一度でいいからシークレットバンクシーを体感してほしい。確実にあなたの中に変革が起きる。
(取材・文・写真=ISHIYA)

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