眼球から“毛が生えてくる”先天性疾患「角膜輪部皮様嚢腫」の恐怖

眼球から“毛が生えてくる”先天性疾患「角膜輪部皮様嚢腫」の恐怖

 世界にはさまざまな奇病が存在する。生まれながらに奇病を抱えている人もいれば、後天的に患う人もいる。今回紹介する「角膜輪部皮様嚢腫」は、なんと“目から毛が生えてくる”奇病。1万人に1人の割合で発症する先天性の病気だ。この角膜輪部皮様嚢腫は、胎児の時に眼球に皮膚細胞が残り、その状態で生まれた結果、時間をかけて徐々に発症するという特徴を持っている。

 この病気を発症した19歳のイラン人青年は、眼球の痛みを感じることはなかったそうだが、視力の低下、瞬きをする際の不快感、さらに感覚の欠落などが引き起こされたという。彼はまず、右目の視力が低下していることに気づいた。実際に計測してみると、彼の視力は左目1.0に対し、右目は0.3程度になっていた。

 彼が発症した角膜輪部皮様嚢腫は、担当医が過去に見た中でも2倍近くの大きさ。眼球内で毛が生えている白い腫瘍部分は、軟骨や汗腺、歯などと同じ皮膚組織であることが医師の検査で判明した。幸運なことに、彼の腫瘍は悪性のものではなく、癌を引き起こす心配はなかったそうだ。後日、この腫瘍は手術によって取り除かれたが、約6ミリほどの大きさだったという。

■不思議の国のアリス症候群とコタール症候群

 不思議な症状を示す病気は、まだまだたくさん存在する。たとえば、「不思議の国のアリス症候群」という奇病がある。この病名は、精神科医のジョン・トッドが自身の論文の中で命名したもの。患者は、自分の体や周囲の物体の大小と遠近、時間の経過速度を正確に認識できなくなるという。また、色覚にも異常が現れ、体の浮遊感まで感じるそうだ。発症原因として、てんかん・片頭痛・離人症のほか、脳腫瘍や薬物使用も考えられている。

 また、重度の精神病である「コタール症候群」も実に奇妙な症状を示す。この病気は、精神科医のジュール・コタールが発見し、世界中でも100名ほどの事例しか報告されていない。患者は「自分はもう死んでいる」「この世に存在していない」と信じ込むことから、別名「ウォーキングデッド・シンドローム」とも呼ばれている。その脳では、「表情から人の心情を読み取る」部分に異常がみられるそうだ。自分は死んでいると思い込んだ患者は、1日を通して何も食べず、墓場の前で過ごすといった行動に出るとの報告もある。

 このように、世間に知られていない奇病は数多く存在する。しかし、いつ自分が患者となってしまうかは誰にもわからない。少しでも自分の体に異変を感じた時には、すぐに医師にかかることをお勧めする。
(文=北原大悟)

※画像は、Conal Gallagher / Eye (from Flickr, CC BY 2.0)

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