3日の地震で南海トラフ巨大地震が本格始動か!? 日本列島分断もあり得る、恐怖の連動4パターンを徹底解説!

3日の地震で南海トラフ巨大地震が本格始動か!? 日本列島分断もあり得る、恐怖の連動4パターンを徹底解説!
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 この正月三が日の最中となる1月3日3時35分、三重県南東沖でM4.8、最大震度2の地震が発生した。震源の深さは380kmもあり、奇妙なことに三重県から東海地方にかけては有感地震とならなかったにもかかわらず、なんと北は宮城県から南は東京まで有感地震となった。ネット上では、南海トラフ地震の前触れではないかといった声も上がっているようだ。

 昨今、M9クラスの超巨大地震につながる可能性もあるといわれる南海トラフ地震の発生が危惧されているが、果たして三重の地震もその前兆だったのか、詳しく検討してみることにしたい。

【その他の画像はコチラ→http://tocana.jp/2017/01/post_11931.html】

■3日の地震は「深発地震」かつ「異常震域」だった

 通常、地表から200kmよりも深い地点を震源とする地震は「深発地震」と呼ばれる。また、もっとも強い揺れが震源の真上ではなく、遠く離れた地点で記録される現象を「異常震域」と呼ぶ。そして1月3日の地震は、この両者の条件に当てはまるものであり、南海トラフ地震の中でも東南海地震の想定震源域で起きたものだった。

■「深発地震」かつ「異常震域」、1944年の昭和南海地震前にも頻発していた!

 東日本大震災以降、三重県南東部で発生したM4以上の地震の多くは、深さ10km程度の浅い震源だった。それに比べて、1944年12月7日に発生した昭和東南海地震(M7.9)の場合は、10~15年ほど前から深さ300km以上の深発地震が増えていたようだ。その中でも震度1以上の揺れを記録した地域を見ると、東北地方まで広がっている場合も多く、今月3日の三重県南東沖の地震との類似が見られるのだ。以下に、北関東~東北までが有感地震となった三重県南東沖の地震をいくつか挙げておこう。

【昭和南海地震発生前に起きた4例】
1943年11月17日 M6.1、最大震度3、深さ361km → 岩手県、福島県など
1942年4月20日 M6.4、最大震度3、深さ342km → 北海道、宮城県、福島県、栃木県
1940年12月31日 M5.4、最大震度1、深さ360km → 茨城県、栃木県
1933年9月20日 M5.1、最大震度1、深さ370km → 茨城県、栃木県

 気象庁サイトの「震度データベース検索」で、昭和東南海地震の発生前20年ほどの間に起きた、“深さ300km以上”の深発地震を検索すると、計23回起きていた。これに対して、同じ期間で深発地震を含む震度1以上のすべての地震を検索すると71回となる。つまり、回数でいうと全体の3分の1ほどが深発地震と、かなり多く発生していたことがわかるのだ。

■三重周辺の「深発地震」が異常な頻度に!

 では現在、同地域で深発地震がどれくらい起きているかを検索してみよう。1996年以降の20年間で、三重県周辺では深さ300km以上の深発地震が28回起きていた。これは昭和東南海地震以前の20年間に起きた回数を上回っていることになるが、果たして南海トラフ地震の前兆の一つといえるのだろうか。比較対象として、昭和東南海地震の翌年1945年から20年間に同地域で起きた深発地震を検索すると、14回だけだった。明らかに、この20年間では頻度が高くなっているのだ。

 昨年4月1日、同じ三重県南東沖で同規模のM6.1、最大震度4の地震が発生したが、南海トラフ地震を誘発する地震ではないかと地震学者の間で警戒感が高まった。昭和東南海地震の2年前、1943年11月17日にも三重県南東沖ではM6.1の地震が起きている。東京大学地震研究所の古村孝志教授は、昭和東南海地震に言及したうえで「昭和の地震では東の端の駿河湾まで震源域が広がらなかった。つまり、駿河トラフは1854年の安政地震から160年以上もひずみがたまっていることになり、それが次の地震の巨大なエネルギーになります。宝永地震(1707年)のときには、49日後に富士山も噴火している。すでに300年以上たっており、富士山噴火を誘発する恐れも十分あります」(週刊朝日、2017年1月6-13日号)と語っている。想定震源が3.11よりも陸地に近い分、南海トラフ地震では津波が早いところでは5分後に到達すると予測されている。

 では、三重県以外でも南海トラフ地震の全長とみられる地震はあるのか、以下にまとめてみたい。

■熊本地震と鳥取地震は南海トラフ地震の前兆か!?

 南海トラフ地震の数年~数十年前に、西日本の内陸で大地震が発生すると語る地震学者は少なくない。京都大学防災研究所の西村准教授もその一人で、昨年4月の熊本地震と10月の鳥取県中部地震は、まさに南海トラフ地震の前触れだと指摘する。

■2013年の淡路島地震も南海トラフ地震の前兆か!?

 また、「フライデー」(2013年5月3日号)で武蔵野学院大学の島村英紀特任教授は、2013年4月13日の淡路島地震(M6.3)の発生によって南海トラフ地震の発生が近づいたと語っている。島村氏によれば、安政東海地震・安政南海地震(1854年)の前に、前兆として京都地震(1830年)、伊賀地震(1854年)があり、同様に昭和東南海地震(1944年)の前には北但馬地震(1925年)、北丹後地震(1927年)、鳥取地震(1943年)が起きていたという。そして、前兆地震は20~30年前から起きるという。そうだとすれば、阪神・淡路大震災なども次の南海トラフ地震の前触れだった可能性を考えなければならないかもしれない。

■南海トラフの連動パターンは想像以上にヤバい

 さらに恐ろしい話もある。名古屋大学の田所敬一准教授によると、東海・東南海・南海の3つの南海トラフ地震の震源域に加えて、その南側に、新たな震源域となる可能性があるエリアを発見したという。つまり、南海トラフ地震が3連動にとどまらず、4連動となる可能性もあるというのだが、この説は数多くの研究者たちによって唱えられているのだ。では、それらの連動パターンをひとつずつ見ていこう。

・ 東海地震と富士川河口断層帯の連動

 なお、産業技術総合研究所の地震情報研究部門も、駿河湾北部沿岸域で地質・活断層調査を行い、富士川河口断層帯が東海地震の想定震源域に含まれる駿河トラフが、東海地震と連動して大きな被害をもたらす可能性があると発表している。

 この連動が実際に起きると、南海トラフから続く駿河トラフと、内陸まで続く富士川河口断層帯によって、より大きな被害をもたらす巨大地震となる可能性もあるだろう。これらは発見されたばかりで、まだ連動した場合の想定規模などは明らかになっていないが、今後の研究が待たれるところだ。

・ 日向灘の連動

 次に、南海トラフ地震における南海地震想定域の西端に近い日向灘についてだが、琉球大学名誉教授・木村政昭氏は、日向灘地震を「2014±5(M7.5)」と予測している。だが、これは単独の地震であり、木村氏は南海トラフ地震がここ数年間で起きることに関して否定的だ。

 これに対して、東京大学の古村孝志教授は、「日向灘も含めた4つの地震が連動する、あるいは南海地震単独と日向灘地震が連動する可能性がある」(2011年4月10日付け日本経済新聞)と語っている。

 また、高知大学の岡村眞特任教授らは、四国沖を震源とする南海地震の痕跡を発見したが、「南海地震は100年周期だが、その中に300~400年おきに超巨大地震が起きていた」(日本経済新聞、2011年5月29日)と語る。そして、これらの地震では東海・東南海・南海の3つに加えて、宮崎県沖の日向灘地震が連動した可能性が高いという。

・ 琉球海溝の連動

 次は、南海トラフの西端につながる琉球海溝だが、名古屋大学大学院・地震火山研究センターの古本宗充教授によると、駿河トラフから琉球海溝までが連動して巨大地震となる可能性がまだ残っており、現時点ではそれを否定する根拠がないという(テレビ朝日『報道ステーション』、2012年6月21日、「超巨大地震の痕跡 30m超える津波対策」より)。

 奄美群島の喜界島は、過去の度重なる大地震のために島全体が隆起を繰り返し、島の周囲が階段状の地形になっている。これは、6300~1400年前までに起きた数回の大地震により段階的に形成されたものだ。同様の海岸段丘は、過去に南海トラフ地震で繰り返し被害を受けてきた室戸岬や御前崎にも見られるものだ。現地調査の結果、これらの発生時期が近いように思われるため、御前崎から喜界島までの大きな断層運動が一度に起きた可能性もあると古本氏は述べている。

 この連動パターンでも、震源域の全長は2004年のインドネシア・スマトラ島沖地震に匹敵し、M9クラスの超巨大地震となる可能性がある。

・ 糸魚川―静岡構造線の連動

 さて、南海トラフ地震はプレート境界で起きる海溝型地震であり、活断層地震とは性質が異なるが、この両者が連動するパターンもあり得るとする説もある。それが、新潟県から静岡県まで日本列島を横断する活断層帯である「糸魚川―静岡構造線」(以降「糸静線」)と南海トラフとの連動ケースだ。

 大断層帯である糸静線は、全体が一度に割れる可能性は低い(過去には知られていない)ものの、その一部でも動けばM7規模の大地震となると推定されている。南海トラフ地震も、想定M8規模の巨大地震であり、糸静線が少しでも南海トラフと連動すれば、想像を絶する巨大地震となる恐れがある。

 神戸大学の石橋克彦名誉教授は、駿河湾から四国沖にかけての南海トラフと「糸静線」が連動し、M9クラスの巨大地震が起こる可能性があると指摘する。これは2011年に日本地震学会で発表されたもので、石橋氏はユーラシアプレート(大陸プレート)の一部の上に中国東北部や西日本などが乗る「アムールプレート」と呼ぶ独立した小プレートがあるという仮説を唱えている。そして、このアムールプレート東端こそが糸静線であるというのだ。もしもこれが大きく動けば、日本列島が真っ二つに分断されてしまう可能性も否めない。

 以上の中で、もっとも恐ろしい南海トラフ地震との連動パターンといえば、「琉球海溝の連動」と「糸静線の連動」だろう。政府機関による被害想定など、まったく存在しないだけに、どれだけの被害や犠牲者が出るかなど、想像がつかない領域の話となる。だが、地震学者諸氏が唱える説だけに、決して無視できないものとして心に留めておく必要はあるだろう。実際にそのような巨大連動地震が起きてしまってから、「こんなことが起きるとは誰も言っていなかったではないか!」と詰め寄っても、時すでに遅しなのだ。

(文=百瀬直也)

※画像は、南海トラフ巨大地震の想定震源域 「Wikipedia」より引用

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  • 匿名さん 通報

    またTOCANAか。去年だけで何度人類絶滅させたんだあんたらはw

    7
  • いきもの 通報

    東日本大震災のM9が起こった今ありえないとはとても言えないね 起こるか起こらないかまったく分からない領域 最近九州含め西日本も少しおかしい雰囲気だから、2017年は気になる年だ

    4
  • 匿名さん 通報

    人工地震ちゃうかw変だしwもしかしたら南海トラフも人工地震かもね。

    1
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