【実録】東京に住む筆者が、家族で「内部被ばく検査」を受けたら…!? 今こそ知ってほしい放射能汚染の真実

【実録】東京に住む筆者が、家族で「内部被ばく検査」を受けたら…!? 今こそ知ってほしい放射能汚染の真実

 東日本大震災の福島第一原子力発電所事故による放射線被ばくが問題となっているが、政府やマスコミが国民に実態を伝えないため、「内部被ばく」や「低線量被ばく」の恐怖はあまり知られていない。筆者は以前より、自分や家族がどれだけ内部被ばくしているかを知るためには、やはり検査を受ける必要があると考えていたところに、「我孫子内部被ばく検査センター」という施設が開設されたことを知った。しかも、比較的低料金で検査を受けられるというので、家族4人で行くことにした。結果として、極めて衝撃的な事実を知ることになったのだが――日本の放射能汚染、その知られざる実態についてお伝えしたい。

【その他の写真と動画はコチラ→http://tocana.jp/2017/01/post_12058.html】


■我孫子内部被ばく検査センターとは?

「我孫子内部被ばく検査センター」は、今年1月5日に千葉県我孫子市にオープンしたばかりの施設だ。女流画家として活動する吉田羽香凪(わかな)氏が私財を投じて設立したものである。1月のある日、同センターの完成を知った筆者(60歳)は、タイ人の妻(30代後半)、息子(4歳)、娘(2歳)の4人で、取材を兼ねて検査を受けに行くことにした。

 都心からは、山手線の日暮里駅で常磐線に乗り換え、約30分で我孫子駅に着く。我孫子内部被ばく検査センターは、駅から徒歩5分くらいの場所に位置している。そこでまず出迎えてくれたのは、検査を担当する新納悟氏らスタッフの方々だった。


■内部被ばくに関する基礎知識

 では、外部被ばくと内部被ばくの違いから簡単に説明したい。基本的に、自然界に存在する自然放射線やX線などによる人工放射線を体外から受けることを「外部被ばく」といい、空気中や食物に含まれる放射性物質が、摂取したり吸うなどして体内に取り込まれることを「内部被ばく」という。そして今回、内部被ばく検査を受けるにあたり最低限知っておくべきこととして、まず新納氏から次のようなわかりやすい説明を受けた。


・ 内部被ばく線量は不変ではない

 実は、放射線内部被ばくは、一度体内に蓄積された線量が永遠に下がらないわけではない。発汗、入浴、食べ物に気を付ける(玄米、雑穀米を摂る)など、ちょっとした生活の工夫によってかなり数値を変えることができるという。

 また、検査結果は当日の(何を食べたかも含め)さまざまな条件によって値が大きく変わる。そのため、正確な被ばく線量を知るには、半年か1年など定期的に測定するのが理想的とのことだ。


・ 全国民が少なからず内部被ばくしている! 原因は……?

 これは同センターのウェブサイトにも記載されているが、2012年からの4年間で計2,000名以上の内部被ばく検査を通してわかったのは、「全国民が低線量ではありますが、内部被ばくしている」ことだという。全国民ということは、北海道から沖縄まで広く日本中から測定を受けに来る人がいるということだろうか。そう質問すると、「その通り」なのだという。

 新納氏によると、沖縄から来た高校生で、セシウムの内部被ばく量が300Bq(ベクレル)の人がいたという。これは、後述するように問題がある数値だ。住んでいる土地が福島から遠くなるほど内部被ばくの線量が低くなると考えがちだが、そういうことは「ない」のだという。福島からの距離に関係なく、内部被ばくの原因が「食べ物」というケースもあるからだ。現在、日本で出回っている加工食品などは、使用原材料の産地まではわからない。仮に汚染された原材料が使用されていた場合、それらを口にしている限り、どこに住んでいようと被ばくリスクは変わらない。つまり、どんなに神経質になって産地を確かめながら食品を買っても、実際は汚染された食品を身体に取り込んでしまうこともあり得るのだ。


・ 日本全国、どこに逃げても同じこと

 国としては、そのような事実をあまり公にしたくない。しかし、実際には「世界でもまだ多くの国が、日本からの食品輸入を拒否している」という現実があると新納氏は指摘する。日本が定める内部被ばくの安全基準値は、海外の基準値と照らし合わせると甘いもので、よほど高くない限り危険だとは言わない。だが、「たとえ低線量被ばくでも長期にわたれば身体に病気などの深刻な影響をもたらしかねず、なるべくゼロに近い値となるに越したことはない」のだという。

「だから僕も、べつに東京から逃げろとは言っていません。だって内部被ばくは(日本中どこでも)同じだから。ただ、少し安心しているのは、以前に比べて(内部被ばくの程度が)減っているのは確かで、それは良い傾向だけど、まだゼロではないということです」(新納氏)


・ 「食べて応援」については?

 そうはいっても、福島県の人と沖縄県の人と、多少でも内部被ばくの程度に違いはないのだろうのかと疑問に思い、質問してみた。

「ないです。内部被ばくに関しては」

 新納氏はキッパリ即答し、こう付け加えた。

「たまたま限られた地域の高線量のものばっかり食べて、(線量が)高くなっている方はいましたよ。何も疑わずに『食べて応援』と言って、優先的に食べている人、そういった方は高かったです」

 300Bqを記録した前述の高校生は、自ら進んで検査を受けに来たわけではなく、新納氏の勧めで受けることになったそうだが、これまでの受検者の中で最高の数値は800Bqだという。そもそも自らセンターに来る人々は、日常から内部被ばくなどを気にしている場合が多い。しかし、この高校生や800Bqを記録した受検者のようにそこまで気にせずに暮らしていた場合、政府が勧める「食べて応援」を積極的に実践し、極端に線量が高くなっている人も(判明していないだけで)それなりの数がいるのかもしれない。


・ 危機にさらされる子どもたち、デトックスの方法は?

 大人と子どもを比べると、体が小さい子どものほうが同じ線量でも体重1kgあたりの値が高くなり、問題となる。しかし、子どものほうが大人よりも放射性物質を体外に排出する能力をもっているという。4年前から、日本人の平均的な内部被ばくの数値は少しずつ下がってきており、今では200Bqや100Bq台の人が増えつつあるようだ。回復方向に向かっていることは確かだが、それでも、3.11の前に戻るにはまだまだ遠い状況だという。

 実は今から60年ほど前となる1950~60年頃まで、陸上で原爆実験が行われていたために、当時の日本でも現在と同じくらい内部被ばくしている人々がいた。その時には、子どものがんによる死亡率が軒並み上昇していた。過去のデータを見て驚いたのは、低線量被ばくが多かったということだ。その後、核実験が地下で行われるようになってから、このような傾向は次第に減少していった。

 新納氏が語るには、ミネラルが内部被ばくを防ぐために効果的だという。十分なミネラル成分が体内にあると、放射線をブロックする効果が高くなるらしい。数年前から、(線量が低い)良い測定結果を得た人々に、「何か特別なことをしているのか」と聞くと、ミネラル成分が多く含まれるミネラルウォーターを常飲しているケースが比較的目立つとのことだ。センターでは、『内部被曝から子供を守る本』という小冊子を作っているが、そこではデトックス(解毒)の方法についても記されている。


■測定装置「アンチドザ」について

 さて、我孫子内部被ばく検査センターでは、ウクライナ製の「アンチドザ」というホールボディカウンター(WBC)を測定に用いている。WBCとは、体内に存在する放射性物質を体外から計測する装置で、その外観はまるで普通の椅子のようだ。120度に傾いた測定器に5~10分間座っているだけで内部被ばくの線量が測定できる。1986年にソ連(現ウクライナ)で発生したチェルノブイリ原発事故の後、国家プロジェクトとして開発された。ウクライナでは、全国180カ所の施設で利用されているほどの実績がある。

 このアンチドザでは、「セシウム137」「セシウム134」「カリウム」の値を測定することができる。本来、放射性セシウムは体内に存在しないもので、人体に長くとどまるとがんなどの発症に悪影響を及ぼすが、その半減期はセシウム137の場合で実に30年といわれている。仮に、現在の内部被ばく量が50Bqでも、その生活を続けていれば30年以内に危険値に達する可能性が高いだろう。

 だが、福島県が導入した別メーカーのWBCでは、限界値の下限が300Bq(ベクレル)となっており、それ以下だと「不検出」として“問題なし”と判定されてしまう。しかしそれでは、実際に大きな問題がある低線量被ばくが無視されてしまう。不用意に安心してしまう人々のことを考えた結果、同センターでは、ニーズに合わせて50Bq程度まで測定できるようにプログラムしてもらったという。


■ついに筆者が検査を受ける!

 同センターの担当者、新納氏の説明が終わると、ついに検査が始まった。筆者は事前にセンターのウェブサイトを読み込み、「全国民が内部被ばくしている」旨を知っていたため、子ども2人の内部被ばくの可能性も含めて、それなりに覚悟して検査に臨んだ。

 まず、一人ひとりの情報を質問用紙に記入する。生年月日・身長・体重のほか、「よく汗をかく方ですか?」、「お風呂に長くつかる方ですか?」といった質問もある。その後、各自が個室に入り、PCを操作する新納氏の横で、アンチドザに座って検査を受ける。

 検査の間、会話をすることは自由だが、頭と背中を常に椅子の背に密着させる必要があった。4歳の息子と2歳の娘は、5分間じっとしてくれるか心配だったが、おもちゃなどを持たせて、なんとか測定を完了できた。家族が検査を受けている間、設立者の吉田氏もセンターに到着し、話を聞くことができた。


■果たして筆者の測定結果は!?

 さて、検査を無事に終えると、プリントされた家族4人の測定データをもとに新納氏が結果を説明してくれた。まず筆者のデータを見ると、セシウム137の値が「58.06Bq」とあり、これは「とても少ないです」という。セシウム134は「ND」(No Data)つまり「不検出」となった。これは、測定限界の最低値である50Bqよりも低かったことを示している。セシウム134については、家族4人とも不検出となった。放射性セシウムには137と134があるが、137は半減期が30年と長く、内部被ばくすると(半減期が2年である)134よりも長く体内にとどまることになるため、検査では重視される。

 筆者の場合、体重比でいうと、セシウム137は「1Bq/kg」とあり、体重1kgあたり1Bqの内部被ばくとなった。

 次に、妻の測定結果を見ると、セシウム137・134とも「不検出」で、これまでに検査を受けた人々の中では少数派のようだ。

 そして、4歳の息子のセシウム137は「46.64Bq」で、体重が少ないため1kgあたりでは1.86Bq/kg」と、父親より高い値を記録した。2歳の娘も「47.04Bq」で、同様に1kgあたりでは「2.6Bq/kg」となる。


■安心すべき要素はひとつもない

 さて、この結果をどう読み解くべきか? 全員に共通しているのは、日本人の平均値よりもかなり低い値だということだ。体重1kgあたりの数値が10Bqを超えると、不整脈などの異常が出るケースがあるという。2012年の検査開始当初は、10Bqを超える子どもが全体の2割もいたというが、現在はかなり減ってきているそうだ。

 同センターによると、2012年秋~2016年までの期間、東京でWBCを使用して約2,300名に対して内部被ばくの測定を行った結果、ほぼ全員から放射性セシウムが検出されたという。筆者の妻のようにセシウム137と134とも不検出となった人は、ごく一部だったようだ。

 なお、3.11発生前の日本人男性(成人)のセシウム137の体内放射線量は、平均20Bqほどだったが、3.11以降は10~20倍の内部被ばく(平均300Bq)となっていたという。現在は100~250Bq前後で推移しているとのことだ。原発事故直後の福島では、この数値が1万Bqまで跳ね上がった。その後、体内から排出されてきたためか、現在の福島では300Bq以下になっている。

 筆者の内部被ばく量を考えると、セシウム137で58Bq、セシウム134で不検出となったが、現在の平均値よりも低いからといって決して安心することはできない。なにしろセシウム137の内部被ばく量は、3.11以前の平均値の約3倍にまで増えていることになるのだ。

 もっとも、以上のベクレル値は身体全体の蓄積量であり、本来は体重1kgあたりの量で判断する必要がある。たとえば、ある人の内部被ばく量が250Bqだったとして、もし体重50kgならば1kgあたり5Bqとなるが、これが体重5kgの幼児ならば1kgあたり50Bqとなり、より深刻な内部被ばく量であることになる。


■最も効果的なデトックス法とは?

 ところで、家族4人の検査結果を見た筆者は、なぜ夫婦で同じような食事をしていても差が出たのかと疑問を抱いた。そこで新納氏に質問してみると、「体質などでも差が出てくるが、たとえば汗をよくかく人は、そうでない人に比べてセシウムを体外に排出する効果が高い」とのことだ。

 これには筆者も、「あ! それだ!」と腑に落ちた。妻は汗かきで、その反対に筆者は、あまり汗をかかないのだ。新納氏によれば、さまざまなデトックス方法の中で、最も効果的なものが発汗だという。では、「スポーツで汗をかくことと、サウナに入ることでは効果が同じなのか」と聞くと、「サウナの方が身体の芯から温まるため効果的ではないか」とのこと。先日検査を受け、内部被ばく線量が高かった人がいたが、心配になってサウナに4回ほど入った後で再度検査を受けたら、今度は不検出に変わっていたケースもあるそうだ。

 では、「たとえ内部被ばくしても、本人の努力次第で結果は大きく変わるということか」と聞いてみた。すると、新納氏は笑ってこう語った。

「(測定結果として)見える数値というのは、わりと簡単に変わります」

 検査に来る人の中には、一度内部被ばくしたらもう体内から取り除くことはできないと誤解している人がいるが、それは間違いだという。

「内部被ばくは、少し努力すれば(数値が)変わるので安心してほしいです」(新納氏)

 体温を上げると免疫力が高まるとともに、代謝が活発になり、デトックス作用も活性化される。そのような身体では放射性物質も体外に放出される可能性が高くなるそうだ。つまり、内部被ばくを可能な限り抑えるカギは、体温を高めることにあるということだ。新納氏によると、ぬるめの湯に長い時間をかけて入浴するのも、手軽にできる有効なデトックス方法だという。


■ミネラル成分にも気を配るべし

 また、検査前の質問用紙には、普段口にしている米についての項目があった。我が家では白米に加えて雑穀米も食べることがあるが、新納氏によると、これが家族4人とも内部被ばく量が平均を下回る結果につながった可能性があるという。ミネラル成分が豊富な玄米や雑穀米は、内部被ばくを抑える効果があるらしい。

 しかし、雑穀米は妻が思いついた時に米に混ぜる程度なので、他にも低線量となった要因があるかもしれない。我が家では、砂糖をすべて「きび砂糖」や「てんさい糖」にしているが、白砂糖よりもミネラル成分が残っている分、効果があったのだろうか? また、筆者は1年以上にわたり「1日1食」を続けているが(ただし土日は2食)、その影響も多少はあるのかもしれない。いずれにしても謎は残る。


■未来はあなたの努力で変えられる!

 とにかく今回の検査では、筆者の家族4人のうち、セシウムが非検出となった妻を除き、低線量とはいえ内部被ばくしているという事実が判明した。全国の平均と比べるとかなり低い方ではあるが、それでも安心はできない。

 内部被ばくしていると、本人ががんなどを発症する可能性が高まるだけでなく、DNAに引き継がれた情報によって、その子孫にも影響が出てくる。チェルノブイリ事故後に出生したウクライナの若者たちの中では、がんや白血病の発症率が高くなっているとの報告もあるのだ。

 内部被ばくは、主に摂取する食品から取り込まれる。しかし、日本に暮らしている以上、知らずのうちに高い放射線を含む農作物などを口にしてしまうことは十分に起こり得る。そうであるならば、ある程度のセシウムが身体に入ることは仕方がないものとして、その分、体を温めて免疫力を高める、ミネラル成分を意識的に摂取するなどの「デトックス」に取り組むことが賢明なのではないだろうか。今回の取材により、筆者がもっとも重要だと感じたことは、「内部被ばくは、本人の努力によって低減できる」という事実である。

(百瀬直也)


※写真は、検査を受ける筆者の娘

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「【実録】東京に住む筆者が、家族で「内部被ばく検査」を受けたら…!? 今こそ知ってほしい放射能汚染の真実」の みんなの反応 9
  • 匿名さん 通報

    論点がぼやけている。政府や福島を批判したいのか、放射線に敏感な人を煽りたいのか安心させたいのか。福島を「限られた地域」と表現している点も予防線を張っているようで、ジャーナリズムという意味でも中途半端。

    15
  • 匿名さん 通報

    所詮TOCANAだ、何らかのプロパガンダや主張である必要は更々ない。内部被曝に対する情報としては非常に有用だったぞ。少しは「右」だの「左」だのといった縛りから自由になって見たらどうだ?

    14
  • 匿名さん 通報

    ・日本全国、どこに逃げても同じこと? 鮮度が重要な魚介類卵牛乳等が全国均等に流通すると? そういった生物濃縮が起きる食材程、鮮度輸送費の関係で福島から近い場所から流通します

    4
  • 匿名さん 通報

    要するに風評ではなく実害ということじゃねーか。1に事故前の10~20倍、2に全国的に上昇、3に食べて応援は顕著。

    2
  • teabag 通報

    基準以下の低レベル汚染食材は普通に販売されている。低レベルでもだんだん蓄積されるし、中には結構高レベルの物も混じっている。当然の結果だね。

    2
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