【ガチ】絶滅しかけのミツバチを今救わないと、人類は4年で滅ぶ!(徹底解説)

【ガチ】絶滅しかけのミツバチを今救わないと、人類は4年で滅ぶ!(徹底解説)

 ここ数年、多くのメディアで「ミツバチが絶滅の危機にある」という話題が取り上げられている。もしも現実になれば私たちの暮らしにも大きな影響を及ぼしそうなものだが、それどころか「ミツバチが絶滅すると人類も滅亡する」という恐ろしい予想もあるのだ。しかも提唱者は、相対性理論で知られる天才理論物理学者のアルバート・アインシュタイン博士だったといわれている。同説については現在も賛否両論が飛び交っている状況だが、いま実際にミツバチは急速に減少中であり、予想通り本当に人類が滅亡するのではないかという不安の声も聞かれるようだ。今回は、その真偽について探ってみることにしたい。

【その他の画像はコチラ→http://tocana.jp/2017/02/post_12475.html】


■アインシュタインの言葉ではなかった!?

 本題に入る前に、「アインシュタインが語った言葉」とされる記述について確認しておきたい。内外のネット上で数多く見られるのは、以下のような内容だ。

「ミツバチが地球上から姿を消した場合、人類はわずか4年間しか生存できなくなる。蜂蜜はなくなり、受粉はなく、植物も動物も人類もいなくなる――」

 これについて独自の調査を進めたところ、問題の言葉がアインシュタインによるものという話は「都市伝説」であることが判明した。では、本当は誰の言葉なのか? どうもベルギーの詩人・劇作家・随筆家だったモーリス・メーテルリンクが1901年に出版した著書『蜜蜂の生活』で語った内容らしい。日本のメディアの大半は、いまだにこの間違いに気づいていないようだ。


■北半球のミツバチの4分の1が消えた、原因は?

 さて、ここからが本題だ。アインシュタインではなくモーリス・メーテルリンクが語ったように、「もしも本当にミツバチが絶滅すると、人類も滅亡するのか」という最重要ポイントについて検討してみたい。まず、現在どれくらいのミツバチが減少しており、その原因とは何か?

 2006年頃から、米国やヨーロッパなどでセイヨウミツバチが一夜にして大量に失踪する「蜂群崩壊症候群(CCD)」という現象(日本では「いないいない病」と呼ばれることもある)が次々と発生し、大きな問題となっている。2007年までに、北半球に生息するミツバチの実に4分の1が消えたという報告もあるほどだ。

 原因については、気候変動・病原菌・免疫機能不全・農薬や殺虫剤・遺伝子組み換え農作物などが挙げられているが、今のところ定説は存在しない。2013年9月放送のNHK「クローズアップ現代」でもこの問題を取り上げ、フランスなどEU諸国でのミツバチ減少は、ブドウに撒かれたネオニコチノイド系の農薬が原因ではないかとした。この農薬は、人類に対する毒性は弱いものの、ミツバチはごく微量でも方向感覚を失ってしまうのだという。

 その後、ネオニコチノイド系の農薬についての研究はさらに進み、スイス・ベルン大学などの国際研究チームが2016年にまとめた研究では、この農薬によってミツバチの精子の量が4割減るなどの悪影響がわかっている。しかし、いずれも原因が特定されたとまではいえない状況だ。


■世界の作物の3分の1が失われる!

 では、なぜミツバチがいなくなると人類の存続が危うくなるのか。それは主に、花粉を媒介するミツバチが絶滅すると受粉ができず植物が育たなくなり、人類が野菜などから必要な栄養分を摂取できなくなるという理屈によるものだ。

 米誌「Forbes」オンライン版の記事(2014年9月9日付)で、生態学者のマイケル・ポコック氏は、「ミツバチだけが唯一の花粉媒介者ではなく、ハエ・蝶・ハチドリ・コウモリなども同じ役割を担っている」としたうえで、「花粉に群がる昆虫たちが死に絶えた場合、前例のない人類の大量飢餓につながるかもしれないが、それでも人類の終わりではないだろう」と語る。たとえばトウモロコシは、昆虫などに頼ることなく風が花粉を運ぶ風媒で受粉しているし、ジャガイモや人参のように塊茎(かいけい)を植えることで育つ野菜もあるというわけだ。

 幸いにして、人類の多くが炭水化物の摂取源として依存する米や麦は受粉の必要がなく、影響はほとんどない。このことをもってしても、冒頭で紹介した人類滅亡説は防げそうな気がしてくる。しかし、だからといって安心はできない。国連食糧農業機関(FAO)の試算によれば、ミツバチが世界で生産される全作物の3分の1以上で受粉を行い、75%について生産性を高めているという。つまり、ミツバチが絶滅すると、少なくとも世界の作物の3分の1が失われる恐れがあることになる。


■影響は食物だけにとどまらない!

 ミツバチがいなくなれば、当然ハチミツが入手できなくなる。そして、多くの果物や野菜も育たなくなる。具体的には、リンゴ・モモ・ブドウ・みかん・すいか・コーヒーといった植物だ。また、乳牛のエサの大半は、ミツバチによる受粉を必要とする干し草であり、結果、牛乳・バター・チーズなどの乳製品が消滅するか、または世界的に価格が高騰して入手困難になる恐れがある。もちろん、牛肉も同様だ。

 そして、ミツバチ全滅の影響は食糧以外にも及ぶ。たとえば、衣類に欠かせない綿もまたミツバチによって受粉する綿花から採れるものだ。コットン生地の衣類が世界から消えたら、人類は合成繊維の服だけに頼らざるを得なくなるだろう。

 2013年2月、カナダ・カルガリー大学の主導で行われた研究によると、ミツバチなど花粉を媒介する野生の虫の減少が、すでに世界の農業分野に打撃を与えはじめている実態が判明したという。しかも、科学誌「サイエンス」に掲載された論文によると、たとえミツバチの個体数を増やしたところで、短期間のうちに問題は解決しないのだという。


■とりわけ日本はヤバい! 解決策はテクノロジーか?

 ただでさえ食料自給率が低く、資源にも乏しい日本において、ミツバチの減少または絶滅は、農業のみならず経済全体に大打撃を与えることになるだろう。数十年後には「先進国」の仲間入りもできず、今まで気軽に口にすることができた食品も、食糧難で贅沢品となっているかもしれない。今から対策を練っておかないと、大変なことになるのではないだろうか。

 現在人気の映像配信サービスNetflixで、「Black Mirror」というオリジナルドラマがある。このシーズン3の第6話「殺意の追跡」では、英国でミツバチがいなくなったという想定で話が進められるが、そこではAIを搭載した人工ミツバチを使用した植物栽培が行われている。このような技術が本当に開発されれば、人類にとっても朗報だろう。このように、何らかの形で科学技術による解決策も現れるのだろうか? いずれにしても、ミツバチを取り巻く状況を注視しておかなければならない。

(文=百瀬直也)


※イメージ画像:「Thinkstock」より

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