超巨大「新・パンゲア大陸」が登場する!? 地質学者「日本側の4つの大陸が衝突するのは不可避」

超巨大「新・パンゲア大陸」が登場する!?  地質学者「日本側の4つの大陸が衝突するのは不可避」

 一寸先は闇。目まぐるしく状況が変化する、先行き不透明なこのご時世。少子高齢化の進行、非正規雇用の拡大、トランプ外交の影響……。1年後、いや半年後だって、どうなっているか分かったものではない。

 しかしそんな中、我々には想像も及ばない遠い未来の地球の姿を予測する研究が存在する。ある地質学者は、2億5千万年後の、変わり果てた地球の未来図を提示している。なんと、あらゆる大陸が再び1つに集結し、超大陸を成すというのだ……。

 2億5千万年先の未来の前に、まずは“大陸移動説”がこれまでにどのような変遷を辿ってきたか、ざっと振り返ってみよう。

【その他の画像はコチラから→http://tocana.jp/2017/03/post_12504.html】

■発表当時は浸透しなかった“大陸移動説”

 今から100年以上前の1915年、気象学・気候学を専門とするドイツの科学者アルフレッド・ヴェーゲナーは、著書『大陸と海洋の起源』内で、当時としてはかなり奇抜な新説、“大陸移動説”を提唱した。

 “大陸移動説”とは、かつて地球には1つの巨大な大陸(パンゲア大陸と名付けられた)があり、それが分裂し移動することで現在の大陸分布になったという仮説。ヴェーゲナーが“大陸移動説”を着想するきっかけになったエピソードは有名だ。それは、ある日ヴェーゲナーが世界地図を眺めていると、大西洋を挟む南米大陸とアフリカ大陸の海岸線がピタリと一致することに気付いたというもの。

 しかし、この海岸線の奇妙な一致は、16世紀にメルカトルによって世界地図が作成されて以来、度々話題になっていたようだ。ヴェーゲナー以前にも多くの人が気付いていたのだ。ただ、誰もこの現象をうまく説明することができなかった。ヴェーゲナーが偉大である点は、地質学や古生物学、古気候学など幅広い分野から証拠をかき集め、元々は同じ1つの大陸が分裂したという仮説を説明したことにある。

 『大陸と海洋の起源』では、大洋を隔てた異なる環境を持つ大陸間で、同じ特徴を持つ陸上生物の化石が見つかることなど、“大陸移動説”を裏付ける証拠の数々が示された。しかし、これらの証拠は大陸が移動したことの直接的な証拠ではなく、いわば状況証拠。なぜ、そしてどのようなメカニズムで大陸は動くのか、については十分なモデルを示すことができず、当時の主流な学説になることはなかった。

 ヴェーゲナーの没後、第二次大戦中に潜水艦が登場し、ソナー技術が発展した。そうした技術的進歩のおかげで戦後、海洋底の調査が行われ、海洋底の地下構造の解明が進んだ。「地球表面上(海底も含む)を覆う複数のプレートが移動し、衝突することにより、様々な地殻変動が生じる」とするプレートテクトニクスが定着したのは1980年代。ここでようやく、ヴェーゲナーの“大陸移動説”がほぼ正しかったことが認められたのだ。(当時、憶測するしかなかった海底の働きについては誤りが認められた)

 ヴェーゲナーが提唱した超大陸は今では定説となっている。さらに、ペルム紀から三畳紀にかけて存在したこの“パンゲア大陸”以前にも、超大陸は複数回出現していたことが判明している。大陸は絶えず、統合と分裂を繰り返していたのだ。プレートが覆う地球表面上で不動の地点など存在せず、当然今もゆっくりと動き続けている。

 2月27日付の英紙「EXPRESS」が米地質学者に取材した記事によると、2億5千万年後、現在の四散した大陸が衝突し、また新たな超大陸が誕生するという……。


■「5千万年後、オーストラリアは東南アジアに衝突する」

 プレートは二層構造で、上部の地殻と下部の冷え固まったマントルから成る。マントルが流動することで、プレートも引きずられて移動すると考えるのが、現在は一般的。流動と言っても、プレート下部のマントルは液体ではなく、一定のペースで流れるように動くわけではない。地球を覆う十数枚のプレートは、それぞれ異なる速度で不規則的に移動している。そのため、今後どのように大陸が移動していくのか、は研究者によって見解が分かれている。

 米イリノイ州ノースウェスタン大学の地質学者、クリストファー・スコテーゼ氏によれば、2億5千万年後、現在四散している大陸は再び集まり衝突し、かつての“パンゲア大陸”によく似た“ノヴァ(新)・パンゲア大陸”が出現するという。

「まず今から5千万年後、オーストラリア大陸が東南アジアに衝突するでしょう」(クリストファー・スコテーゼ氏)

 さらに南極大陸は、北上を続け南米大陸とぶつかりながら、アフリカ大陸の隣に落ち着くようだ。近年、それぞれの大陸がどのように移動しているか、については人工衛生によって観測されている。地震学者のスーザン・ハフ氏は、こうしたプレートの動きを、大鍋の中でグツグツ煮立つスープの表面の一部のようなものだと例えている。

 ハフ氏は、オーストラリア沖東方から日本列島の真下を通り、北・南米大陸西岸に至る、太平洋の周囲をぐるりと取り囲む“環太平洋造山帯(火の環)”の活動が、今後のプレート移動の鍵を握るだろう、と考えている。世界中で起こる地震の90%近くが、その直上で発生していると言われる“火の環”。地震大国・日本とも深い関わりのあるこの“火の環”が、“新・パンゲア大陸”誕生に一役買うようなのだ。


 超大陸が出現するとき発生すると考えられる巨大地震。その後進行するだろう、内陸部の砂漠化などの大規模な気候変動。超大陸誕生が、地球で生きる生物にとって、多大な影響を与えるということは想像に難くない。2億5千万年後、人類は果たして存在しているのか、それは全く分からないが、科学者たちの飽くなき探究心が、今後も地球内部のメカニズムを解き明かしていくことに期待したい。
(坂井学)

※イメージ画像:「Thinkstock」より

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「超巨大「新・パンゲア大陸」が登場する!? 地質学者「日本側の4つの大陸が衝突するのは不可避」」の みんなの反応 1
  • 匿名さん 通報

    大丈夫だ。2億5千万年後であれば、人類は絶滅している。

    1
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2017年3月4日のびっくり記事

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