地球外生命体がいそうな惑星候補ナンバー1である火星――。その地表で、NASAが誇る火星探査機キュリオシティが収集したデータの解析により、数十億年前に火星には酸素が存在し、地球とほぼ同一の環境があったことを示唆する、非常に重要な発見がすでに公表されている。
もしかしたら、そんな遥か昔に、火星では生命が全盛を迎えていたのだろうか……。
■古代火星は生命のオアシスだった!?
NASAは頑なに否定しているが、キュリオシティが送ってくる画像に何らかの生命体の骨とみられる物体が写り込んでおり、“古代エイリアンの骨”としてマニアの間でウワサになることもしばしばだ。
【画像はコチラ→http://tocana.jp/2017/08/post_14014.html】
実に1930億円(25億ドル:当時の為替による)という莫大な開発費をかけ、2012年8月6日に火星のゲール・ クレーターに降り立って以来、無数の写真を撮影しては地球に送り続け、数々の驚異的発見をもたらしているのがキュリオシティだ。
キュリオシティによる探査のお陰で、この惑星についてのこれまでの常識や推測は大きく覆されてきている。NASAの専門家たちは、古代の火星に微生物が生存する科学的性質や化学反応があったとみている。キュリオシティが炭素や水素、酸素、リンと硫黄などの、鍵となる重要な成分を発見したのである。
キュリオシティのプロジェクトを先導する科学者、カリフォルニア工科大学のジョン・グローツィンガー氏は「我々はこの星が生命にとってとても穏やかな生存に適した環境であったことを突き止めました。もしその当時、我々人間がこの星に立っていたとしたら、ここの水も飲めたに違いありません」と語る。
火星到着後、程なくしてキュリオシティは古代の川床と思われる、水流によって砕かれたり表面が滑らかになった丸い小石や砂利を発見しているのだ。およそ膝から腰程度の深さの川が、少なくとも数千年以上にわたり流れていたと考えられることに加え、かつて巨大な湖が存在したことを示す軟泥や粘土も発見された。
そして土壌からは、大気中に多くの酸素が含まれる環境で作られる物質である酸化マンガンが見つかったことから、酸素量は当初の予想より多かったこともわかっている。
■火星地表の“骨”をNASAはどう説明するのか
これらの発見はすべて、かつて火星に生命が存在していた可能性が高いことを示しているが、その中でも特に重要な発見は、有機物のメタンである。地球の空気中に含まれるメタンの9割は生物によって生みだされているが、キュリオシティがサンプル分析装置「SAM」で火星の大気中に含まれるメタンの観測を継続した結果、最初に0.7ppb(10億分の1を表す観測の単位)であった濃度が、6回目の観測時には10倍の7ppbに増加したことが確認されている。メタン濃度急増の原因は不明だが、これは、現在も生命の兆候があることの証なのだろうか。
しかし、現時点においてNASAの専門家たちは火星の生命体について慎重な立場を崩しておらず、UFOハンターや独立系研究家たちは非常にもどかしく感じているようだ。火星に生命が存在した(する)これだけの証拠がキュリオシティからは送られているではないか――と。
明らかに“骨”にしか見えない物体を、いったいどう説明するのか? そんな声の高まりに対して、ついにNASAは次のような公式見解を発表した。
「(骨に見える)岩石は化石ではなく、風や水による浸食によるもの」「大型の生命体に必要な十分な酸素はないはずである」
つまり、もし生命体が存在したとしても大型ではなく、小さくて形状の単純な微生物だというのだ。
とはいえ、まだまだ未知の惑星である火星。今後の調査次第ではひょっとして……!?
(文=Maria Rosa.S)
※画像は、Thinkstockより
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