【最新版】人類火星移住計画が2022年に本格始動、有人飛行も間近! 「爆速ロケット『BFR』で地球から火星に直行する」NASAより早くイーロン・マスクが実行宣言!

【最新版】人類火星移住計画が2022年に本格始動、有人飛行も間近! 「爆速ロケット『BFR』で地球から火星に直行する」NASAより早くイーロン・マスクが実行宣言!

 昨年は具体的な火星探索のプランが示され、人類の見果てぬ夢であった火星移住が急激に現実味を増した年であった。それから1年、火星移住プロジェクトはどこまで進んできているのか――。


■スペースXの火星移住計画の進捗状況をマスク氏が説明

 9月29日、オーストラリア・アデレードで開催された国際宇宙会議(IAC)においてスペースX社CEOのイーロン・マスク氏が火星移住計画の進捗状況を説明した。計画によればまずは2022年内にカーゴを積んだ宇宙船を火星へ向けて出発させ、2024年に世界初の火星への有人飛行を行う予定である。これは依然としてNASAの火星有人飛行計画よりも早い(NASAの有人火星飛行は2027年以降といわれている)。

【その他の画像と動画はコチラ→http://tocana.jp/2017/10/post_14684.html】

 昨年の発表からの変更点としては、火星へのフライトに使われるBFR(Big F***ing Rocket)が当初の設計よりも小型になったことだ(最大積載量150トン)。

「我々が現在持っている機体を一新しようと考えてます。すべてをひとつのシステムにすることで、全体のリソースをひとつの計画に注ぐことが可能になります。火星へ向けての飛行が可能なロケットを完成させ、打ち上げの準備を5年以内に整えることができると十分に手応えを感じています」(イーロン・マスク氏)

 つまり用途別に機体を開発して維持するのではなく、すべて同じ機体とシステムにすることで、その時々の目的に集中して運用できることになる。そしてロケットの設計が小型化されたといっても100人の人員が輸送可能で、地球から火星へのダイレクトフライトが可能な性能を持っている。機体のすべてではないものの一部は繰り返し何度も利用できるということだ。

 そしてシステムをひとつにするということは、このロケットが月面探査にも使えることを意味する。

「これにより、月面にベースキャンプを造ることができます。2017年の今、我々は月面基地を持つべきです。人類が単一惑星生物種というくびきから解き放たれて多惑星知的生命体になるためには、もちろん月だけでなく火星にも行かなくてはなりません」(イーロン・マスク氏)

 火星へのフライトへ向けて設計されたBFRだが、月旅行に加えて地球上の移動にも使えるものになるというから興味深い。一度大気圏外に出て衛星軌道に乗ることによって、地球上のどこへでも1時間以内で移動が可能になるということだ。ニューヨーク=上海間を時速2万7000kmで飛行し39分で到着するというから驚きだ。火星移住プロジェクトはいくつもの有益な“副産物”を生み出しているようだ。


■ロッキード・マーティン社も火星探査計画を発表

 国際宇宙会議ではロッキード・マーティン社も火星探査計画を発表している。

「我々は火星が寒くあまり居住に適さない地であることを知っています。したがって最初はロボットを投入して計画を進め、それから我々人間が着陸機で火星に降り立ちます」と語るのは同社ディレクターのロブ・チャンバース氏だ。

 同社はNASAと共同で火星に有人宇宙ステーションを建造する計画に参画しているが、その“火星ベースキャンプ”の詳細が明らかになった。チャンバース氏は計画の具体的な日時を述べることはなかったが、NASAのプランでは2027年以降(おそらく2030年代)に有人着陸を計画しているのでそれに準じたものになるだろう。

 計画の目玉は火星の地表に離着陸できる再使用可能な宇宙船「MADV(Mars Ascent/Descent Vehicle)」だ。液体水素と液体酸素で推進するMADVは4人乗りで、地球から発進するのではなく月の衛星軌道上にNASAが主導して建設が予定されている宇宙基地「Deep Space Gateway」から発着する。

 初期の段階では水と燃料は地球から持ち込むものの、火星の地表の下にある氷を探し出して水を採取する車両「WDVs(Water Delivery Vehicles)」を物資と共にMADVに搭載して火星に運ぶ計画も進められている。

 火星への有人飛行に向けての青写真がますます鮮明になってきたといえる今回の国際宇宙会議だが、宇宙開発に意欲的なのは今やNASAやスペースX、ロッキード・マーティンだけではない。

 Amazonの設立者であるジェフ・ベゾスが設立した航空宇宙企業であるブルーオリジンは次世代型大型ロケット「New Glenn」を現在鋭意開発中であり、ロシアはNASAの「Deep Space Gateway」プロジェクトに協力することに合意。そして中国は先ごろ本格的な火星探査ミッションを2020年に行うことをアナウンスしている。

 今回のマスク氏の発表は全体的な印象として昨年の衝撃的な発表の内容とあまり大差のないものにはなったが、その分来年の国際宇宙会議への“キャリーオーバー”が楽しみになったとも言えなくもない。まずは近々にプロジェクトが本格始動する宇宙基地「Deep Space Gateway」の建設の行方に注目が集まる。
(文=仲田しんじ)


※イメージ画像:「Thinkstock」より

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