「殺さないで…」千葉18歳少女生き埋め殺人の実行犯・中野翔太(22)と面会! 刑確定前に明かした“ズレた本音”と障害の真実とは?

「殺さないで…」千葉18歳少女生き埋め殺人の実行犯・中野翔太(22)と面会! 刑確定前に明かした“ズレた本音”と障害の真実とは?
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 2015年4月に千葉県で18歳の少女が生き埋めにされ、殺害された事件で、実行犯の男・中野翔太(22)が今月10日、最高裁に上告を棄却された。これで千葉地裁の裁判員裁判で宣告された無期懲役判決が確定するのが確実となった。その中野が上告棄却後、東京拘置所で面会に応じ、事件に関する本音を語った。


■坊主頭になっていた生き埋め実行犯

「もう少しで刑務所に行くことになりますから」

 10月中旬のある日、東京拘置所の面会室。坊主頭で現れた中野は、照れたような笑みを浮かべ、そう言った。無期懲役判決が確定し、刑務所で服役することになれば、坊主頭にしないといけないので、すでにそうしたというわけだ。

【その他の画像はコチラ→http://tocana.jp/2017/10/post_14873.html】

 報道では、後ろ髪を伸ばし、それなりに不良っぽく見える写真が流布していたが、アクリル板越しに向かい合った中野は小柄で、表情もあどけなかった。事前にそうだと知らなければ、この男が世間を騒がせた生き埋め殺人事件の実行犯だとは誰もわからないだろう。


■知的障害の自覚はなし

 裁判で明らかになったところでは、事件のきっかけは些細なことだった。2015年の春ごろ、被害少女は高校の同級生だった当時18歳の女A子(20)と卒業アルバムの貸し借りなどをめぐり、トラブルに。A子が元交際相手の男・井出裕輝(23)に相談したところ、井出が中野を犯行に誘い込み、3人で犯行に及ぶことになったという。

 3人は被害少女を車で監禁し、結束バンドで手足を緊縛して財布やバッグを強取。そして成田空港近くの畑まで連れて行き、あらかじめ掘っておいた穴に入れて生き埋めにしたとされる。

 この時、「殺さないで。死にたくない」と泣きながら助けを求めた被害少女に対し、スコップで土砂をかけた実行犯が中野だった。

 そんな凶行に及んだ中野だが、実は逮捕後に受けた精神鑑定で軽度の知的障害があることが明らかになっていた。また、犯行を主導したとされる井出には、事件前から暴力をふるわれ、パシリとして使われていたという。そこで、実際の中野はどんな人物なのかをこの目で確かめたく、筆者は面会に訪ねたのだ。

 知的障害のことを聞くと、中野は「そういうのは、よくわからないんですよ」とあっけらかんと言った。学力が足りずに高校へは進学できなかったそうだが、中学までは普通の学校に通い、陸上部員としても活動しており、自分が知的障害者だという意識はないという。

 一方、井出からパシリにされていたことについて聞くと、「食べ物を買いに行かされたり、車を洗わされたりしていました」と何ら恥ずかしがることなく答えた。では、なぜ、パシリにされていたのか。

「携帯電話を料金滞納で止められた際、井出に携帯電話を借り、ひと月に12万円使ってしまったんです。それで井出から『使ったぶんは返せ』と言われてパシリをさせられるようになり、働いていた鉄筋屋の給料も全部渡すようになったんです」

 会話は普通にできる中野だが、こういう話を聞くと、軽度の知的障害があるというのはやはり本当なのだろうと思わされた。


■裁判の筋書きを覆す新証言?

 裁判では、中野は事件前、被害少女と面識がなかったことが明らかになっている。にもかかわらず、井出に指示されるまま、生き埋めにして殺害してしまったとのことだった。普段から井出のパシリだったとはいえ、中野はなぜ、そんな大それたことを仕出かしたのか。その点も中野に質問してみたが、返ってきた答えは少々意外なものだった。

「井出から『埋めろ』とか『殺せ』という指示はなかったんですよ」

 では、指示もないのに、なぜ、被害少女を生き埋めにしたのか。

「被害者の人が穴の中で泣き出したんで、焦ってしまい、何も考えられなくなって……とにかく、なんとかしようと砂をかけてしまったんです」

 中野は淡々と話したが、この話が本当ならば、井出やA子が中野と共謀し、被害少女を生き埋めにしたという裁判の認定が事実と異なることになってしまう。

 井出やA子は中野同様に千葉地裁の裁判員裁判で無期懲役判決を受けたが、畑に掘った穴に被害少女を入れたところまでは立ち会っていたことを認めつつ、「殺すつもりはなかった。生き埋めは中野が1人で勝手にやったことだ」と主張して現在も控訴中だ。それだけに筆者は中野の話が少々気になった。


■家族や友人の面会は一切なし

 もっとも、中野本人は、井出やA子について、こう言う。

「僕に穴を掘るように言ったのは井出だし、井出は僕が被害者を埋めた場所の地面をならしたりもしています。A子はともかく、井出が自分より罪が軽くなったら納得できないです」

 あどけない中野の表情がこの時ばかりは少し険しくなった。中野としては、あくまで「主犯格は井出」という認識のようだった。

 それは別にいいとして、中野から罪の意識のようなものがあまり感じられないのが気になった。そこで、「被害者遺族は裁判で中野くんを死刑にするように求めていたけど、中野くんが逆の立場だったら、どう思う?」と尋ねたところ、中野は表情を少し暗くした。

「逆の立場だったら、僕も死刑を求めると思います」

 では、泣いて助けを求める被害少女を生き埋めにした時のことを思い出すこともあるのだろうか。

「その時のことを思い出すと、苦しいというか、頭を抱えちゃいますね。タラレバじゃないですけど、別の方法があったんじゃないかと考えたりもします。焦ってしまって(埋めた)というのは言い訳にしかなりませんよね」

 知的障害があるとはいえ、中野にも罪の意識が無いわけではないようだった。しかし、やはり普通とは感覚が少々ズレている印象は否めなかった。

 中野によると、幼い頃に母親は家を出て、父親も再婚したため、姉や弟と一緒に祖母に育てられたという。しかし、その祖母とも折り合いが良いわけではなく、現在は家族も友人も誰も面会に来ていないという。

 そのことについては「寂しくはないです」と言う中野だが、これから長い服役生活を送ることになる思いを聞くと、「不安ですね……」と少し表情を曇らせた。刑務所でうまく立ち回れるタイプにも思えず、きっと人間関係にも苦労することになるのだろう。

 しかし、家族を生き埋めにされ、殺害された被害者遺族たちからすると、その程度のことは苦労のうちに入らないだろう。
(取材・文=片岡健)


※撮影・片岡健

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