絶滅したはずの「名無しの裸族」最後の生き残り“ザ・ラストマン”の姿が初公開! アマゾン開発で全虐殺、1人で生きた22年とは?

絶滅したはずの「名無しの裸族」最後の生き残り“ザ・ラストマン”の姿が初公開! アマゾン開発で全虐殺、1人で生きた22年とは?

 南米ブラジルには80万人を越える先住民がおり、今なおアマゾンの密林奥深くに暮らし、文明とは接触せずに生きる者たちも少なくないという。しかし同時に、アマゾン開発によるトラブルで集落ごと虐殺されたり、都市から持ち込まれた感染症の流行で命を落としたりする先住民も数多い。そんな中、かつて農地をめぐるトラブルで滅びてしまった部族の生き残りの映像が公開され、話題となっている。家族も仲間も全員殺されてしまった彼は、22年間もの間たった一人で森の中でひっそりと暮らし続けているという。

【その他の画像はコチラ→http://tocana.jp/2018/07/post_17577_entry.html】

■アマゾンにたった一人で生きる男

 ある貴重な映像が、先ごろブラジルの国立先住民保護財団(FUNAI)から公開された。今月19日付の英「The Guardian」によると、動画が撮影されたのはブラジル北部のロンドニア州の密林の中だ。この地には22年間もの間、たった一人で狩猟や耕作をしながら暮らし続けている50代の男性が存在する。動画は彼の姿や暮らしぶりを、遠方からこっそりと撮影したものである。

 動画には森の中でナタのようなものを振り回す、ほぼ全裸の男性の姿が映っている。木を倒そうとしているのだろうか、力強く腕を振り上げる男性は肉付きもよく健康そうだ。彼は動画が撮影された近くに小屋を立て、パパイヤやトウモロコシを栽培したり、野生のブタやサルを弓矢で捕ったりしながら日々の生活を送っているという。

 FUNAIによると、彼の名前は不明で「穴の先住民」「ザ・ラストマン」などと呼ばれている。年齢は50代で、最初に発見されたのは1996年のことだという。彼はこの地に暮らしていた未接触部族の出身だと考えられている。「穴の先住民」という呼び名は、穴を掘って身を隠し、獲物を待ち構えて仕留めるという彼の部族の伝統によるものだ。

 だが、その部族は1970~80年代、農民や開発業者に多数が殺害された挙句、土地を追われてしまった。1995年に最後の仲間である5人も農民に殺されてしまい、彼だけがたった一人生き延びたのである。それから22年もの間、彼はずっと一人で密林に生きている。

 ちなみにFUNAIは先住民の権利や文化を守るための政府組織であり、先住民が暮らす地域の土地を法的に保護する一方で、この男性のような未接触部族との直接的・積極的な関わりは避けている。しかし、時折農耕のための道具や種子を行動範囲に置くなどして、彼を遠くから見守り続けているそうだ。

 周辺の土地には農地や牧場が広がっており、誰とも接触せずに自分の生活を貫き続ける男性の姿には、現地の専門家からも驚きの声が上がっているという。FUNAIによれば未接触部族はブラジル・ペルー・ボリビアなどに今も113存在し、そのうち確認されているのは27グループに過ぎない。現在も吹き矢や弓矢を使って狩猟採集して原始的な生活を送っている人々は、アマゾンの開発に伴う滅亡の危機に瀕している。「彼がまだ生きているという事実こそが希望です」と、先住民保護活動をする専門家は「The Guardian」に語っている。

(編集部)
※イメージ画像は、「Thinkstock」より

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