40歳を超えたら「週3日勤務」の方が効率的だった! 働きすぎると“老人並みの能力”に落ち、好奇心も低下!

40歳を超えたら「週3日勤務」の方が効率的だった! 働きすぎると“老人並みの能力”に落ち、好奇心も低下!

 オルタナティブニュースメディア「Disclose.tv」は、オーストラリアのメルボルン大学と慶応大学、立命館大学の経済学部教授らによる興味深い共同研究の成果を発表している。四十路を超えた労働者は週に25時間勤務することが、最も仕事の能率が上がるという。つまり、「週3日勤務」を提唱しているのだ。


■40代以降は週25時間勤務がベスト

 メルボルン大学の「The Household, Income and Labour Dynamics in Australia (HILDA) Survey」は、世帯、所得、労働の変遷について調査を続けているが、今回の研究では女性3500人、男性3000人を対象に、中年期以降の認識能力、抽象的思考、記憶力、判断力について探ってみた。

【その他の画像はコチラ→http://tocana.jp/2018/08/post_17902_entry.html】

 認知機能の検査として、

1:被験者に単語のカードを見せて読み上げてもらう

2:記号と0~9の数字が1対のペアになっており、無作為に示された記号に対応した数字を回答する

3:読み上げられた数字を逆に復唱する

 といった手法が用いられた。

 その結果、40代以降の男女のうち、週の勤務時間が30時間までは記憶の出し入れが比較的スムーズにできることが判明し、中でも25時間勤務がベストパフォーマンスを発揮できるとした。ということは、週3日勤務、もしくは時短ワークで1日5時間×週5日勤務が理想的ワークスタイルということになる。

 その一方で、週平均55時間勤務になると、被験者から著しい認識能力の低下が検知できたという。疲労とストレスが原因だが、定年退職者や無職の被験者のそれよりも劣ることから、働き過ぎのダメージはかなり大きいようで、まったく働かない者より“できない人”になってしまうのだ。

 また、働き過ぎは労働者から知的好奇心を奪うことも明らかになった。なお、この調査で認識機能に男女差は発見されなかった。


■高齢者も週20時間働くことで認知機能を保てる

 とはいえ、この科学的データが、ただちに実社会で活用されるとは考えにくい。リーマンショック以来、40歳を超えた労働者がパフォーマンスの向上や健康を主たる目的として、フルタイムからパートタイムに切り替えて働くことなど至難の業だろう。中年期になって労働時間をむやみに減らせば、そのまま賃金に影響し、将来的に老後破産の心配も出てくる。

 また、AIの台頭により人間の労力は軽減される一方、失われる職種も今後出てくるだろう。別の言い方をすれば、仕事がどんどん目減りしていく中、たとえ脳がくたくた状態であっても、AIと仕事を奪い合いながら日銭を稼がなければならないという――迫りくる人類の未来だとしたらゾッとする。

 ところで、リタイヤしてしまった高齢者も、週20時間くらい働くことで認知機能をキープできるそうだ。ボケ防止も兼ねて、小遣い稼ぎにちょっとだけ働くというお年寄りこそ、実は一番健康的でベストパフォーマーなのかもしれない。
(文=佐藤Kay)


※イメージ画像:「Thinkstock」より

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