5億7100万年前に存在した“世界最古の動物”の姿が衝撃的すぎる! 海藻のように柔らかくてぐにゃぐにゃ…

5億7100万年前に存在した“世界最古の動物”の姿が衝撃的すぎる! 海藻のように柔らかくてぐにゃぐにゃ…
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 地球上で生物の種類が爆発的に増えはじめたのは古生代(約5億4200万年前~2億4700万年前)のこと。動物は無脊椎動物→魚類→両生類へと進化を遂げる一方、植物は動物よりも早く陸に上がり、藻類からシダ植物が出現した“カンブリア爆発”の時期である。

【その他の画像はコチラ→https://tocana.jp/2018/09/post_18117_entry.html】

■謎の“葉っぱ型”原生動物

 ユニークな生物が多いことで知られる古生代だが、さらに3000万年前にさかのぼった時代に存在していたと考えられる葉状の生物の化石はかなりのレア物だ。

 そもそもこれは果たして菌類なのか、それとも藻類、または原生動物なのかと、その正体について長年にわたり議論されてきた。最近になりこの化石は少なくとも5億7100万年前のものであること、そして地球最古の動物のひとつである可能性が示唆されている。

 このミステリアスな化石は地質時代の区分で言うところのエディアカラ紀(約6億3500万年前~5億4200万年前)の時代のものとみられ、世界各地で相次いで発見されているという。

 英ケンブリッジ大学の古代生物学者ジェニファー・ホイヤル・カットヒル博士は、化石の形状から、生物が柔らかくてぐにゃぐにゃしていたこと、海藻のように葉が分岐し広がっているものもあった、と推測する。だが、この化石が発見されてから半世紀以上たった現在に至るまで、この生物の詳細については謎が多いままだったという。

 今月初旬にカットヒル博士は西北大学(中国西安)のジアン・ハン博士との共同執筆で、約5億1800万年前のカンブリア紀の「Stromatoveris psygmoglena」と呼ばれる、また異なる生物の化石206個について専門誌で発表、解説している。

 これは2006年に中国雲南省澄江県で初めて発見されたもので、やはり葉状の形態をしており、先述のエディアカラ紀の謎の化石と酷似しているといい、博士たちは両化石の共通性、比較についてコンピューターで分析した。80以上の写真データを元にそれぞれの進化の過程と身体的な特徴などの詳細を調べたのである。

 その結果、彼らがPetalonamaeと呼ばれる葉状体、固着性という性質で分類階梯の「門」のレベルで同じグループに属することが判明、即ち謎の化石もS.psygmoglena同様に動物であったことがわかったのである。

■5億7100万年前のミステリアスな生物

「これにより、“カンブリア爆発”より以前にも動物の種が多様化して存在していたことがはっきりしました」と、カットヒル博士はコメント。今後も引き続いて、これらの生物の化石が何千万年の時代をまたいで発見されるようであれば、Petalonamaeが進化的な成功を遂げていたといえそうだ。

 これまでの研究者らの認識では、カンブリア紀がはじまる頃にはエディアカラ紀の生物は絶滅したと考えられていたが、今回の分析によりS.psygmoglenaと結びついたことで少なくともカンブリア紀の最初の2000万年を生存競争で勝利し、乗り切ったことが裏付けられたのである。

 研究者らが化石を既に200個以上発見しているという事実も、彼らが決して珍しくなく、普通に数多く存在していたことを意味しているだろう。5億7100万年前の地球では、この“世にも不思議な葉っぱ型動物”が浅い海の生態系を代表する重要なメンバーだったに違いない。

 遥か昔の地球最古の動物は、我々が知るどのような生物とも違う形をしていたのである。
(文=Maria Rosa.S)

イメージ画像:「Wikipedia」より

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