米軍が「空飛ぶ自動運転車」開発で、2社の超新興企業に出資! 軍の“急襲部隊”に応用も… 競争激化で普及間近!

米軍が「空飛ぶ自動運転車」開発で、2社の超新興企業に出資! 軍の“急襲部隊”に応用も… 競争激化で普及間近!

 自動運転技術をめぐって自動車業界がイノベーションの真っ最中にあるが、もう一歩先を行く開発競争も熾烈さを増している。自動運転の“空飛ぶタクシー”の開発競争だ。


■“空飛ぶタクシー”開発に米軍が出資していた

 自動運転で目的地までひとっ飛びする“空飛ぶタクシー”の開発競争が本格化している。

【その他の画像はコチラ→https://tocana.jp/2018/10/post_18377_entry.html】

“空飛ぶタクシー”の開発競争で先頭を走るキティホーク(Kitty Hawk)社とジョビーアビエイション(Joby Aviation)社は、昨年に米軍から総額で200万ドル(約2億2700万円)もの出資を受けていたことがこの7月に明らかになっている。

 ペンタゴン(米国防総省)の肝入りで米軍に創設された国防イノベーション部隊実験(Defense Innovation Unit Experimental、DIUx)」は昨年1月、ジョビーアビエイション社に97万ドル(約1億1000万円)を出資し、その後すぐにキティホーク社に100万ドル(約1億1400万円)もの出資をしていたことが最近になって判明している。

 そして昨年2月にはジョビーアビエイション社がトヨタやグーグル、インテルなどから総額1億ドル(約110億円)もの出資を受けたことを発表している。“空のタクシー”をめぐる開発競争は俄然激しさを増してきているのだ。

 それにしてもこれらのベンチャーに米軍が接触していたというのは気になるところだ。ご存知のようにすでに米軍にはオスプレイという垂直離着陸機(VTOL)を保有しているが、もっと小型で電動のVTOLを必要としているということだろうか。

「これらの車両はニッチなニーズに応える性能を備え、静粛性や、利便性、自動運転による急襲部隊の展開など特定の作戦に適用できるようになる」とDIUxの文書には記されている。

 競争が激化している“空飛ぶタクシー”開発競争だが、ベンチャーだけでなく大手航空機メーカーのエアバスやボーイングも競争に参加している。また中国やドイツでも着々と開発が進められているという。キティホークとジョビーアビエイションがこうした大手資本に勝るとも劣らない研究開発で競争をリードしているのは興味深い。


■キティホークのコーラ(Cora)

 キティホークとジョビー・アビエーションの2社はすでにアメリカ連邦航空局(FAA)より、複数の場所で試作機のテスト飛行が可能な許可証を得ている。

 キティホークの“空飛ぶタクシー”のプロトタイプはコーラ(Cora)と名づけられてすでに何度もテスト飛行を行なっている。

 翼には12基の電動プロペラが取り付けられ、垂直上昇と水平飛行が可能で最高速度は時速240km。2人乗りで最大積載量は180kg。今のところバッテリーは19分しか持たず移動範囲は制限されるが、それでも10分のバックアップ電源を予め備えていることから片道80km程度の移動は可能であるという。目的地を予め定めてから自動運転で飛行するので、もちろん乗員が操縦することは一切ない。

 FAAは現在のところ“空飛ぶタクシー”は郊外の人口のまばらな地域でしか飛行できないことを定めている。飛行高度もFAAによって60mまでに制限されているが、このコーラは高度3000mに到達できる性能を備えているということだ。

 コーラのテスト飛行は現在ニュージーランドで行なわれており、最初の商業飛行もおそらくニュージーランドでスタートするということだ。


■ジョビーアビエイションのS4

 一方、ジョビーアビエイションの“空飛ぶタクシー”はS4と名づけられている。

 最大乗員定員はコーラの2倍の4人で、1回の充電で240kmの移動が可能であるというから、より実用的な機体である。

 FAAは“空飛ぶタクシー”の速度制限をしてないが、S4は明らかに警察ヘリなどよりも速く移動できるということだ。

 今のところコーラもS4もほかの飛行物体を検知する機能は備わっていない。機体やシステムに何か異常があった場合は出発地点に戻ってくるようにプログラムされているという。またS4にはパラシュートが装備されており、重大な異常が発生した場合はパラシュートで着陸する。

 テスト飛行は通常は同社CEOが個人で所有する牧場で行なわれているが、時にはカリフォルニア州にある米陸軍のフォート・ハンター・リジェット基地でもテスト飛行が行なわれているということだ。

 両社共にペンタゴンが背後にいるDIUxからの出資を受けたことが明らかになったのだが、それでも軍用の機体は作らないという。FAAは両社の“空飛ぶタクシー”に武器を運搬することを禁じている。ということは武装した兵士も乗り込めないことになるが、ライセンス生産などで軍用の機体が登場すれば、その限りではないのかもしれない。

 米軍の動きが気にはなるのだが、夢の“空飛ぶタクシー”の実用化が機体の面からも法整備の面からも着々と進められていることは間違いないようだ。
(文=仲田しんじ)


※イメージ画像は、「Thinkstock」より

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「米軍が「空飛ぶ自動運転車」開発で、2社の超新興企業に出資! 軍の“急襲部隊”に応用も… 競争激化で普及間近!」の みんなの反応 1
  • 匿名さん 通報

    低空を高速で飛ぶには自動操縦が不可欠。乗客はAIに命を預け自ら生きた航空貨物となる事に同意するボタンを押せばいい。それが空飛ぶタクシーの真の姿。

    0
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