【実録】クジャクを解体して食べてわかった「3つの衝撃」とは!? 全画像公開…ヤバ過ぎる“砂肝”と“異臭”も発覚!

【実録】クジャクを解体して食べてわかった「3つの衝撃」とは!?  全画像公開…ヤバ過ぎる“砂肝”と“異臭”も発覚!

 これを食べる?

 届いたビニール袋の中から、真っ青な羽根が見える。違和感がすごい。キラキラと羽根がきらめいて、人間はキラキラした生き物はあまり食べないんじゃないか? 金魚を食べると聞くと誰もが身構えると思うが、それと同じで腰が引ける。

 クジャクの肉が手に入ったのは、友人からの連絡があったからだ。クジャクは沖縄県で大繁殖していて、駆除対象なのだそうだ。

【その他の画像はコチラ→https://tocana.jp/2018/11/post_18786_entry.html】

●沖縄でクジャクが増えた理由

 今から約40年前、沖縄県のリゾートホテルがインド産のクジャクを購入した。そして客が喜ぶように庭にクジャクを放し飼いにした。当初はエキゾチックな見世物だったが、やがてクジャクの子どもが生まれ、数が増えはじめた。増えたクジャクを扱いあぐね、ホテルは小学校などに寄贈したが、台風でクジャクの小屋が壊れて脱走。以降クジャクは宮古島や石垣島などでも増え続け、生態系を脅かすからと、今は駆除対象である。

 ホテル側もクジャクを持ち込んだ責任を感じたようで、2003年に400羽を駆除した(朝日新聞デジタル『宮古、石垣で野生化したクジャクが大繁殖』)そうだが、まったく減っていない。

 勝手に都合で連れて来て、増えたから殺すって、昨今の移民問題のようだ。クジャクからよく学んだ方がいいぞ、日本人。

 駆除したクジャクは食べない。なぜかというと、マズいから。だから撃ち殺しては埋めているそうだ。もったいない。

 もったいないので、飲食店を貸し切って、クジャクを解体することにした。オスとメスではメスの方がおいしいらしいが、メスはただ茶色で地味なだけ。だから見かけでオスを選んだと主催者。当然の判断である。

●いざ、クジャクを解体!


「固い、抜けねえ!」

 当たり前だが、クジャクには羽根が生えている。これを抜かなくてはならない。集まった男たちが総がかりで、順番に羽根を抜く。これが抜けない。まるで終わらない。30分近く、羽根を抜いては捨て抜いては捨て、ようやく地肌が見えてきた。

 大きな羽根を抜いたら細かい羽根をむしり取る。何人もの手が一斉にクジャクに伸びて、羽根をむしる。傍から見ているとゾンビである。お腹のあたりがゾワゾワする。手で取り切れなかった小さな産毛は、バーナーで焼き切る。これでクジャクがクリスマスのチキンのようになった。

 内臓を抜く。クジャクは撃たれてそのまま冷凍されたので、血抜きもしていないし、内臓もそのまま。クジャクがおいしくないというのは、このあたりの食肉処理にも理由があるんじゃないか。

 鹿にしてもイノシシにしても、血抜きと保存方法で味が激変する。撃ったその場ですぐに血抜き・解体をした鹿を食べた時は、味のあまりの違いに目が丸くなった。鹿はものすごくおいしい肉なのだ。

 クジャクの内臓は胃袋と心臓とレバー、砂肝が全部くっついていた。驚いたのは砂肝のサイズだ。ニワトリの砂肝の5倍は軽くある。10倍かもしれない。とにかく大きい。レバーがおまけにしか見えない。

 切り開いて、もっと驚いた。砂肝はなぜ砂肝かといえば、砂が入っているから。鳥は歯がないので、食べたエサを呑み込むしかない。食べ物の塊を消化液だけで溶かすには、負担がかかり過ぎる。食べたものを細かくする器官が必要で、それが砂肝なのだ。小さな石を飲み込み、それが砂肝に蓄えられる。ついばんだエサを砂肝がすりこぎのようにすりつぶし、消化しやすくするのだ。

 砂肝がそういうものだとは頭ではわかっていたが、裂いた砂肝から出てきたのは、砂粒なんてかわいらしいものではなく、砂利。びっちりと砂場のように砂と小石が詰まっていた。こんなに砂利でパンパンで、どうやって食べ物をすりつぶすのか。

 揚げる前のフライドチキンのようにモモ肉と胸肉、背肉に切り分けると、わかりやすく食べ物になってきた。とりあえず素の味が知りたいので、薄く切り、塩コショウをして焼いてみる。クジャクの焼き鳥である。

 さて、味は? 本当にマズくて埋めるほどなのか? 見かけは極めて鶏肉。皮はすごく固いが、肉はさほどではない。まるで鶏肉だ。味も鶏肉……? なんだ、この苦味は?

 食べる時はいいが、飲みこむと喉の奥から風邪薬みたいな苦味がする。肉が焼けるにつれ、最初は目立たなかった独特の臭いがだんだん鼻につき始める。なんだ、この臭い?

「くさやの臭いがする」

 くさや? あ~、たしかに。変な発酵臭というかトイレっぽいというか。いやこれ、ダメだろう、クジャク、マズいよ。

「そんなことないって。おいしいじゃん……苦っ!」

 解体まで上がりに上がっていたテンションが急降下、一瞬にして全員の空気が投げやりになった。おいしくないパワーは強烈である。

 おいしくないことはわかったが、軽く1キロはあるクジャク肉、これをどうすればいいのか? 擦ったニンニクに漬けたらどうか、玉ねぎはどうか、とやってはみたが、今ひとつ。

 自衛隊ではリュックにカレー粉を入れておくのだそうだ。蛇だろうが虫だろうが、カレー粉をかければなんとかなるという。虫で大丈夫なら、クジャクは楽勝ではないか?

 残った肉を使い、カレーマニアの女性がスパイスとトマトで現地風のカレーを作ってくれた。これがうまい。臭みはほとんどわからず、肉に苦味は残っているものの、それがスパイスに深みを与えて、逆に効果的だ。

「トマトの持つ酢酸エチルとスパイス効果で、しっかりマスキングできましたね」

 できましたね! 酢酸エチルが何かは知りませんけども。
 そういうわけで、クジャクを食べてわかったこと。

・クジャクの肉はくさやのように臭く、風邪薬のように苦い。
・自衛隊の、何でもカレー粉伝説は正しい。
・砂肝の中身は砂利。

 ちなみに沖縄県の石垣島では、駆除したクジャクを埋めずに、肉の特産物化に取り組んでいるそうだ。調理を行っている現地のホテルでは、『氷水、塩、ワインビネガー(ぶどう酢)に2日間肉をつけて、臭みを取った』(八重山日報『駆除クジャクを特産品に 試食会で「おいしい」 猟友会とホテル協力』)そうである。

 臭い成分はアルカリ性なので、酸性の溶液につけて臭いを消す。普通は日本酒やワイン程度の酸度で十分だ。酢に漬け込まないと取れない臭いとは、相当しつこい。

 肉を酢で締めないと消えない臭い……クジャク肉がくさいのは単に私たちだけの思い込みでは? とも思っていたので、本当に臭くて良かった。記事中の料理はスパイスを効かせたり、濃い味のソースと合わせていた。やはり肉に苦味があるのだ。だから隠している。

 クジャク肉、プロからしても臭くてマズい肉のようである。
(聞き手・文・写真=川口友万)

あわせて読みたい

TOCANAの記事をもっと見る 2018年11月21日のびっくり記事
この記事にコメントする

\ みんなに教えてあげよう! /

新着トピックス

びっくりニュースアクセスランキング

びっくりランキングをもっと見る

コメントランキング

コメントランキングをもっと見る

新着キーワード一覧

このカテゴリーについて

世界のびっくり事件や仰天する出来事などついつい気になる情報をお届け中。