パイロットがUFOを目撃してしまう“本当の理由”とは!? 「それは間接的なシグナル」米軍の新聞がガチ考察!

パイロットがUFOを目撃してしまう“本当の理由”とは!? 「それは間接的なシグナル」米軍の新聞がガチ考察!

 最近になって公開されている米政府当局のかつての機密文書から、CIAや米軍が実際にUFOを調査・研究していた事実が明らかになっているが、現在の米軍はUFOのことをどう考えているのだろうか。この件について、米国防総省が発行する「星条旗新聞(Stars and Stripes)」で興味深い記事が掲載されている。

パイロットが“UFO”を見てしまういくつもの理由


 これまでは“封殺”されてきた米軍パイロットによるUFO(未確認飛行物体)目撃情報だったが、今後は正式な手順に従って報告を受け付けて公式に記録されることが先日、米軍当局から発表され話題を呼んでいるのはご存じの通りだ。



 今になってこうした措置を講じることになった米軍なのだが、それだけ地球外知的生命体による脅威が迫っているということなのだろうか。最近になって米軍メディア「星条旗新聞」がローカル紙「The Philadelphia Inquirer」の興味深い記事を転載している。それは航空機パイロットが“見て”しまうものについての話題だ。

 もちろん、パイロットが何かを見ていることを疑う人はいないのだが、心理学者や航空医学の専門家は、地球外知的生命体以外にそのような目撃について合理的な説明がたくさんあることを指摘している。たとえば、雲や霧に反射した地上からの光源、または何時間もコックピットから周囲を見つめ続けた果ての疲労によって引き起こされた錯視といったような説明だ。

 もう1つの可能性は、パイロットが今まで見たことがなく説明されたこともない、ある種の実験的なドローンや新開発の航空機などを目撃したケースである。また、イーロン・マスク氏が率いるスペースX社によって5月に打ち上げられた人工衛星「スターリンク」は、多くの人々によって“UFO”だと誤認されて目撃報告が相次いでしまっている。

 一方で米ペンシルベニア大学の心理学者アラン・ストッカー准教授は、我々の視覚の能力は完璧なものではないと指摘している。そもそも目撃される“UFO”の多くは光を発しておらず、別の光源からの光を反射することによって認識されていると説明している。

「それは間接的なシグナルです。それは物体そのものではないのです」(アラン・ストッカー准教授)

 また、脳が網膜上に投影される2次元的な視覚情報を処理し解釈するために、認識の過程でそれを3次元に変換していることもまた、実際には存在しない“UFO”が見える理由の1つであるという。

 人間は自らの不完全な視覚機能を埋め合わせるために、別の感覚器官からの知覚情報や、これまでの体験で得られた情報で補完する場合があるのだが、時にこれらの補完機能がうまく働かないケースもある。

 たとえば川の流れをしばらくの間ジッと見つめてからほかの場所を見ると、静止した物体も動いているように見える動体目視後遺症(motion aftereffects)という残像現象がある。この現象は航空機を操縦中のパイロットの目にも起こり得るのである。

「人々が世界をそのまま見ているわけではないことは明らかです」とストッカー准教授は語る。決してパイロットの体験を疑うわけではないが、“UFO”を見てしまう原因は我々が考えている以上にいろいろあることになる。

「最も推定や修正を必要としない説明はたいてい真実」


“UFO”を見てしまうもう1つの生物学的要因は疲労であると、米テキサス大学医学部航空宇宙医療センターのディレクターを務めるブライアン・S・ピンクストン氏は指摘する。長距離輸送など、任務によっては24時間以上航空機に搭乗するパイロットがいることを考えれば、ある意味では当然のことである。極端な疲労は脳の視覚野に目の前にはないものを知覚させる可能性があるということだ。

 また、自動運動効果(autokinetic effect)という現象もあり、これは暗い背景で小さな光る点を観測している時、それが不動のものでも動いているように見えてしまう現象である。

 上記のような生理学的な“錯視”は、もっぱら単独の目撃報告に適用できる説明になるが、では複数のパイロットが同じ“UFO”を目撃した場合はどんな説明が可能になるのだろうか。

 そのようなケースでは「単純さの原理(parsimony)」に基づき、新開発のドローンや航空機である可能性をまず先に疑うべきであると米ビラノバ大学の宇宙物理学者であるスコット・エングル助教授は指摘している。

「もっとも、推定や修正を必要としない説明はたいていの場合、真実でしょう」(スコット・エングル助教授)

 複数人が目撃した“UFO”が、地球外知的生命体のものであると感じられたとしても、可能性としては今まで見たことのないドローンや航空機である確率は高い。逆に単独での目撃報告であれば“錯視”である可能性が高いということになる。米軍が“UFO”目撃報告を公に扱い始めたといっても、その一番の理由が地球外文明の脅威に由来するわけではなさそうだ。

“本物のUFO映像”が再び収集される可能性


 しかし、もちろんすべての科学者が、宇宙のどこかに生命が存在することを完全に否定しているわけではない。それどころか、決して少なくない科学者たちがこの宇宙で、私たちが孤独ではないことを確信している。

 生命にとって不可欠な物質である水が存在する可能性を持つ惑星を探している天文学者と、生命が35億年以上前に起こった時の地球の状態を研究する地質学者の両者がこうした見解に傾いている。

 しかし、それは我々とコミュニケーションが可能な“エイリアン”のような存在ではないという。米テンプル大学の地球環境科学者であるアレクサンドラ・ダバツ准教授は、地球外生命体は光合成以外の化学プロセスからエネルギーを引き出す生物ではないかと推察している。

 ダバツ准教授によれば、地球外生命体が存在する可能性は、太陽系の中でさえもかなり高いという。水があるとされる火星はもちろん、木星の衛星であるエウロパの地下の“海”にも生命が存在している可能性がかなり高いということだ。残念ながら彼らが“E.T.”や“グレイ”のような宇宙人である可能性はきわめて低いのだが……。

 未確認飛行物体の目撃情報の収集を公式に始める米軍だが、その主たる目的が“エイリアン探し”ではないにせよ、2017年にペンタゴンから事実上公開されたあの“本物のUFO映像”のような、あらゆる可能性から検証してみてもUFOとしか呼びようのない物証が再び登場してくるのかもしれない。

(仲田しんじ)

※イメージ画像:「Gretty Images」

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