
部屋が散らかってしまう最大の原因は、モノの定位置が決まっていないからです。片づけはモノの定位置を決めることからスタートします。片づけの基本のステップとして、家の中のすべてのモノが「戻る場所」を明確に決めておくことはとても重要。一つひとつのモノの定位置=「住所」を決めることから、さっそく始めましょう。【解説】村越克子・笠原恭子
著者のプロフィール

村越克子(むらこし・かつこ)
編集会社勤務を経てフリーライターとして生活情報誌を中心に家計・家事・家族関係などをテーマに執筆活動を続ける。主著に『綱渡り生活から抜けられない人のための絶対! 貯める方法』『いつのまにかお金がなくなる人のための今度こそ貯金ができる方法』(永岡書店)。
笠原恭子(かさはら・きょうこ)
出版社勤務を経てフリーランスに。面倒くさがり屋でもできる工夫生活の楽しさに目覚め、片づけ・収納ほか、さまざまな家事のアイデアについての記事を執筆。著書に『リメイクッキング』(しょういん)。
本稿は『汚い部屋から今度こそ絶対抜け出す本』(永岡書店)から一部を抜粋して掲載しています。
モノに「住所」をつける
あなたの部屋のモノたちは、いつも迷子状態 !?
「どうしていつのまにか散らかっちゃうんだろう、ハァー……」。まるで他人事みたいな言い方ですが、これって、片づけ下手さんの本音です。
もしモノに足がついていて、人間が使うたび勝手に自分で元あった場所に帰ってくれたら、どんなにラクチンでしょう。でも、モノには足はありませんから、出しっぱなしにされたら、その場所にいつまでもじっとしているだけ。そして、最初は控え目に2個3個と片づけられずにいたモノたちが徐々に増え、ついには部屋の主の許容範囲を超えてまで増殖するのに、そう時間はかかりません。