【漢字トリビア】「命」の成り立ち物語

「漢字」、一文字一文字には、先人たちのどんな想いが込められているのか。時空を超えて、その成り立ちを探るTOKYO FMの「感じて、漢字の世界」。今日の漢字は「命」。万物の命が目覚める春は、そこまで来ています。今回は「命」に込められた物語を紹介します。

【漢字トリビア】「命」の成り立ち物語

「命」という漢字は「命令」の「令」に「口」という字を添えたもの。
「令」は、儀礼の際に用いる帽子をかぶり、ひざまずいて神のお告げを聴いている人を示した象形文字です。
甲骨文字を見ると、目深に帽子をかぶり、手をひざの上で礼儀正しく揃えて神の言葉を待つ人の様子が描かれています。
「口」は、白川文字学でおなじみの「サイ」。
神への祈りの言葉、祝詞を入れる器を意味します。
つまり「命」とは、祝詞を唱えて祈りを捧げる人に、神のお告げとして天から与えられたもの、という意味をもつのです。

今からおよそ三千年前、水ぬるむ春の森。
足元をやわらかな緑の草が覆いはじめています。
春の光のその中を、父と幼い息子が若菜を摘みにやってきました。
ハコベ、ナズナ、フキノトウ。
父は、食べられる草を息子に教えながら摘んでいきます。
そのかたわらで、小さな花をつけた草をひきぬこうとする息子。
――それは私たちが食べない草だから、そっとしておきなさい。
父は息子をやさしく諭し、語りかけます。
その草を、虫や獣なら食べるかもしれないし、美しく咲く花は、誰かの目を楽しませている。
命はすべて、神さまからのお言葉であり、喜ばしく尊いもの。

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