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過去1,300年の間に1人の達成者しかいなかった修行“千日回峰行”(せんにちかいほうぎょう)をやり遂げた、2人目の人物・塩沼亮潤大阿闍梨さんに、「歩きながら自分を見つめ直す方法、歩行禅」についてお話を伺い、4回にわたりオンエアしました。
未来授業1時間目のテーマは「大阿闍梨と千日回峰行」。
“千日回峰行”とは、奈良県吉野山にある金峯山寺蔵王堂から24㎞先にある山上ヶ岳(標高1,719m)頂上にある大峯山寺本堂まで、標高差1,355mの山道を往復48㎞、1,000日間歩き続ける修行です。そして、“大阿闍梨”とは、その修行をやり遂げた者に与えられる称号のこと。「僕は小学校のとき、この修行を(テレビで)観て、ふと“やりたい”と思ったんです。その思いが高じて高校卒業とともに、長野の金峯山寺に出家しました。“千日回峰行”は、雨が降ろうと、風や嵐が吹こうと、止めることはできない厳しい修行でした」と塩沼さん。
修行中には、生きるか死ぬかの瀬戸際もあったそうで、なかでも一番つらかったのは、490日目くらいだったとか。高熱と腹痛で、薬を飲んでも治らない。495日目にはついに力尽き、塩沼さんは倒れ込んだそう。