
市職員へのセクハラ疑惑を追及されている東京・狛江市の高橋都彦(くにひこ)市長(66)が21日、疑惑を否定。副市長らから突きつけられた辞任要求を突っぱねた。市長は「性的意識を持って触ったことはない」と抗弁し、事態は泥沼化している。
水野穣副市長やナンバー3の石森準一参与はこの日、市長が2人の女性職員に「尻を触る」「腰に手を回す」などのセクハラを働いていたとして、辞職を迫った。
すると市長は同日会見し、「(お尻に)触れたことはあるかもしれないが、意識して触ったことはない」「狭いところであれば触れることはある」とあくまでセクハラを否定。市幹部らから過去にセクハラまがいの行為を注意されてからは「女性には1メートルくらい距離を置くとかしてきた」と釈明した。
悪あがきにも見えた市長だが、反論材料を用意していた。そもそもの疑惑の発端は、昨年11月に共産党狛江市議団が開示請求で明らかにした女性職員へのハラスメントを訴える公文書だったが、この被害者とされる職員の一人が今月行われた副市長らによる聴取を「虚偽の発言を強要された。私へのパワハラであると考えている」とし、逆に副市長らに抗議文を突きつけたのだ。
市長も「(副市長らが職員に対し)圧迫面接に近いことが行われた」と副市長らの調査方法に疑義を唱え、「職員からは調査結果にめげずに頑張ってくれという声が多かった。(再調査で)第三者、市民の目を入れたい」と強気に出た。
市議会関係者は「被害者だった職員がいつのまにか市長側に寝返ってしまい、事態はややこしくなった。市長のセクハラは氷山の一角で、ほかにも被害者や証拠はあるので、辞任は時間の問題」と話すが、背景に政治的思惑も絡んでおり、市長は徹底抗戦の構えだ。
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