
中日が26日のヤクルト戦(神宮)に1―9の完敗で4日ぶりに最下位へ転落した。期待の左腕・小笠原慎之介(20)が3ラン2発を浴びるなど6回7失点の大乱調で6敗目(2勝)。森監督は「寂しいね」とため息だった。試合終了直後には酔ったファンの罵声に波留打撃コーチが激怒。ネット越しに怒鳴り合いとなるなど不穏な空気も流れた。
それでもセ・リーグは空前のだんごレース。最下位の中日は2位の巨人とわずかに1・5ゲーム差しかない。そんな状況に中日OBからは「交流戦明けにまだチャンスがあるなんて久々のこと。2位になるためにも早く戦力補強をするべきだ」との声が出ている。
狙いは米国の投手だ。「日本人なんていらない。外国人投手を獲るべきだ。今年は米国にいい投手がいっぱい余っている。早くしないと獲れなくなるよ。年俸なんて3000万円程度で十分獲れる。それだったらやってくれたら儲けもの。1か月だけ働いてくれたって十分だ」と中日大物OBは声を大にする。
中日の一軍外国人は現状では野手がビシエド、アルモンテ、モヤの3人。投手がガルシアの1人。外国人投手を獲るとなれば順当ならばモヤが外れることになるが「投手を2人獲ってなんならビシエドを外したっていい。そうやって尻を叩くことも大事だ」ともいう。
首位の広島が新外国人のヘルウェグ投手と契約しただけに「中日は何をやっているんだ!」との思いも強い。6年ぶりのクライマックスシリーズ(CS)進出へ向けて新外国人投手の獲得はあるか。注目だ。