第100回全国高校野球選手権記念大会の北大阪大会決勝(30日、大阪・舞洲)で、春の選抜を制した大阪桐蔭が23―2の大差で大阪学院大を圧倒し、2年連続10度目の夏の甲子園出場を決めた。大阪大会決勝での23得点は、1921年の市岡中、85年に清原、桑田の「KKコンビ」を擁したPL学園の17得点を大きく更新する最多得点記録となった。
西谷監督の巨体が宙に舞った。「よく頑張ってくれた。去年、春夏連覇に挑戦したけど、それができなかった。今日勝てて、また連覇の挑戦権を得ることができた。挑戦したい」と決意を新たにした。
手がつけられない攻撃だった。初回に4点を先制すると、2回にも4点を追加。10―0の6回には、プロ注目の藤原の右越え2ランなど11連打の猛攻で大量13点を挙げた。先発全員安打で先発全員打点。6安打6打点の藤原は「本塁打は真っすぐ。先っぽだったけど、風が運んでくれた。調子がよくなくてもタイミングの取り方を修正できている。これ以上のものを甲子園で出したい」と話した。
「圧倒して勝つ」をテーマに春を制した最強軍団。走攻守全てに磨きをかけ、再び聖地に向かう。