
【POGマル秘週報】デビューから無傷のレイエンダといえば、ご存じ日本ダービー馬レイデオロの全弟。兄弟を管理する藤沢和調教師はレイエンダが7月22日の松前特別でV3を飾った後、「レイデオロはパワーがあって折り合い(をつけるの)が大変だけど、この馬は折り合いがつく。ちなみにその下はもっとおとなしいんだ」と興味深いコメントを残した。“その下”こそ、今回の主役ソルドラード(牡=父ロードカナロア)である。
母ラドラーダだけではなく、祖母レディブロンド、母父シンボリクリスエスも手がけた藤沢和厩舎ゆかりの血統として例年POGでも注目の的。当事者である厩舎スタッフの評価も日に日に増すばかりだ。
「走りのバランスがすごくいい。レイデオロやレイエンダと同じくらい…いや、それ以上かも」と大江原助手が口にすれば、数多い同世代の素質馬の中で“一番では?”の問いに「でしょうね」と津曲助手が応じるなど、身近で接する者をうならせるだけの感触が早い段階からあった。その噂の大器がいよいよ土曜(4日)新潟の芝外1600メートルに鞍上ルメールで出陣だ。
美浦坂路での1週前追い切り(7月26日)では4ハロン54・7―12・3秒をマーク。見届けた藤沢和調教師は「まあ、順調だよ。あの2頭(レイデオロ、レイエンダ)よりは、こっちの方が体重はあるかも。お父さんが違うからタイプも違う。あの2頭は、やる気があり過ぎなんだよな。こっちはハンドルが利くし、スピードもあるから、マイルが一番合いそうだね」と口にした後、こう続けた。