市と対立の14連が「総踊り」強行 どこも得しない阿波踊り内紛

 徳島市で開催中の夏の風物詩「阿波おどり」で、1000人以上が一斉に踊る恒例の「総踊り」を市を中心とする実行委員会が中止したことに反発し、有力踊り手団体が13日夜、演舞場近くの道路で独自に総踊りを決行した。

 団体は14の「連」(踊り手グループ)が所属する「阿波おどり振興協会」。交通規制され車の立ち入りができない演舞場近くの広い道路を使い、踊りを披露した。千数百人の踊り手が参加したとみられる。周囲は観客らが殺到し、踊りを止めに来た市幹部に「帰れ」と怒号が上がった。

 実行委員長の遠藤彰良市長は「再三の(中止)要請を無視し、誠に遺憾だ」とコメント。一方、同協会の山田実理事長は「(観客の歓声が大きく)実行委も感じるところがあるのでは」と記者団に語った。徳島県警によると、けが人はいない。

 昨年まで阿波おどりを主催していた市観光協会が多額の累積赤字を抱え、今年は市などでつくる実行委員会が運営。入場料収入を増やそうと観客の人気が集中する総踊りを中止し、4つの演舞場に踊り手や観客を分散させる演出を導入した。

 地元関係者は「市が有名連と認定している連は33。うち19連は参加しなかった。踊る場を提供している市に盾突いたら来年以降、踊れなくなるのを心配して自重した面もあるでしょう。決行した14連は解散した市観光協会側。来年以降、14連の出禁もささやかれますが、そうなると阿波おどりの規模も盛り上がりも、縮小してしまう」と指摘する。

 踊り子たちは阿波おどりのために一年を生きていると言ってもいいほどらしい。「踊り手たちは5月からは毎日のように仕事終わりに河川敷や公園で練習し、7月以降には毎日深夜まで練習します。全ての連が顔を合わせる総踊りはその集大成です」(同)

 その踊りの場を剥奪されるかもしれない“強行”14連も、総踊りを事実上できなかった19連も、阿波おどりのイメージダウンとなった市サイドも、どこも得をしない騒動だ。

あわせて読みたい

記事提供社から

「市と対立の14連が「総踊り」強行 どこも得しない阿波踊り内紛」の みんなの反応 2
  • 匿名さん 通報

    とある花火大会は荒天中止の時は払い戻ししないと。それでいいんじゃない?多分中止→払い戻しとなるとチケット販売屋への莫大な手数料が残るだけだろ?それが存続を危うくするぐらいなら払い戻しなしで我慢する

    0
  • 匿名さん 通報

    これだけ人気があるのに赤字とは不思議だ。誰かがくすねているのではないか。今回のように舞台も設定せずに、全部タダにしたら良いのではないか。

    0
この記事にコメントする

新着トピックス

\ みんなに教えてあげよう! /

社会ニュースアクセスランキング

社会ランキングをもっと見る

コメントランキング

コメントランキングをもっと見る

国内の人気のキーワード一覧

新着キーワード一覧

このカテゴリーについて

国内に起きた最新事件、社会問題などのニュースをお届け中。