世界遺産登録の“賞味期限切れ”…動き出した軍艦島「再生計画」

世界遺産登録の“賞味期限切れ”…動き出した軍艦島「再生計画」
軍艦島に再びスポットライトを当てるために立ち上がったアーティストら

 軍艦島観光が大ピンチだ。2015年に世界文化遺産の構成遺産として登録された長崎県の端島=軍艦島は、今月上旬の台風25号によって見学関連設備が損壊し、上陸禁止になった。実は以前から観光客数が大きく落ち込んでおり、原因として考えられるのが世界遺産登録効果の“賞味期限切れ”。そんな中、軍艦島を全く新しい角度から捉え、世界に発信しようというプロジェクトが動いていた。

 台風25号の高波によって、軍艦島は桟橋・連絡橋が破損。見学通路も被害を受け、長崎市は「安全が確保できない」として上陸を禁止した。復旧時期は未定だ。

 これにより軍艦島観光は大きな打撃を受けているが、実はその前から人気に陰りが出ていた。長崎県発表の「主要観光施設等の利用者数」によれば、2017年の軍艦島の観光客数は28万8891人。世界遺産登録前の14年に比べ10万人以上増え、登録効果は絶大だった。

 しかし、今年に入るとその勢いは消え、稼ぎ時の夏休みの客数は前年比で7月=マイナス33・3%、8月=マイナス12・6%と大きく落ち込んでいた。

 軍艦島上陸船を運航する「軍艦島コンシェルジュ」の久遠裕子さんは「世界遺産効果は3年ほどと言われています。実際に今年は夏休みもかなり落ち込み、危機感を持っていました。市や県にはもっと先回りしたプロモーションをしてほしかった」と嘆く。世界遺産としての軍艦島は「賞味期限切れ」を迎えていたのだ。このままでは上陸が再開されても、客数の回復は期待できない。

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