犯行認め謝罪していた?裁判で痴漢を否認する男の言い分

 それでも僕はやってない? 迷惑行為防止条例違反の罪に問われた東京都狛江市の会社員の男(46)の初公判が16日、東京地裁(菱川孝之裁判官)で開かれた。

 起訴状によると、被告は8月23日午前8時55分~9時6分ごろ、小田急線の成城学園前駅~代々木上原駅間を走行中の急行電車内で被害女性の臀部をスカートの上から左手で触ったとされる。

 スーツ姿の被告は証言台で「私はそのようなことは全く行っておりません」と明確に否認した。弁護人も「臀部など触れてない。朝の新宿行き小田急線は満員であり、仮に接触したとしても不可抗力」として無罪主張した。電車に乗っていた事実に争いはない。

 被害者の女性は8月上旬から小田急線の車内で、何者かに後ろから尻を触られる痴漢行為を受けてきた。23日は、犯人を突き止めようと交際相手と一緒に電車に乗ったのだ。

 被告も会社への通勤で小田急線を利用していた。検察の冒頭陳述によると、被告は女性の背後から体を密着して犯行に及んだ。その様子を女性と交際相手は目撃。女性はLINEで犯人の位置などを交際相手に連絡したという。

 被告は下車すると、追ってきた2人から犯行を追及された。すると「やりました」と答えて「女性に何も言われなくて、許してもらえていると思った」「大事な人だったとしたなら本当に申し訳ないです」などと述べて謝罪したというのだ。

 この発言が本当だとしたら、当初は犯行を認めていたことになる。12月上旬には女性と交際相手の証人尋問と、被告人質問が予定される。女性側は被告が事件当時に謝罪したことも証言するだろう。

 現状では明らかに劣勢の被告だが、この状況を打開する手を用意しているのか。冤罪、それとも言い逃れ。この裁判の行方に注目だ。

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2018年10月18日の社会記事

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