馬のストレスを逆転の発想で解消させる藤沢和調教師

馬のストレスを逆転の発想で解消させる藤沢和調教師
レイデオロ(左)はオールカマー(1着)同様、気力あふれる走りが期待できる

【平松さとしの重賞サロン】現在、オーストラリアで、この原稿を執筆している。

 先週末に行われたコーフィールドCを取材するため、この地を訪れた。

 チェスナットコートとソールインパクトの日本馬2頭が出走し、馬券も売られたこのレースを制したのは英国からの遠征馬ベストソリューション。管理するサイード・ビン・スルール調教師はレース翌朝の会見で「輸送にもストレスを感じることのない性格が勝因の一つ」と言った。

 それで思い出したことがある。以前、雑誌の取材で「馬のストレスをどう排除してあげるか?」を各調教師に聞いたことがある。多くの調教師が様々な方法を披露してくれたが、特に印象的だったのは藤沢和雄調教師の答え。

「人間の場合、ストレスを感じるのは責任感のある人。そういう意味でストレスは必ずしも悪いことばかりではない」

 そう前置きすると、さらに続けた。

「馬なり調教は馬に“もっと走りたい”というストレスをかける方法とも言えます」

 つまり、競馬場で一生懸命走りたいと思うように調教でストレスをかけてあげるのだと言った。逆転の発想だと感服したものだ。

 その藤沢和師のレイデオロが今週の天皇賞・秋(日曜=28日、東京芝2000メートル)に出走する。当然、昨年のダービー馬は「走りたい!!」という気持ちを持って東京競馬場に乗り込むことだろう。

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