東京・赤羽「スターハウス」の保存決定 愛好家が語る“昭和遺産”の喜び

東京・赤羽「スターハウス」の保存決定 愛好家が語る“昭和遺産”の喜び
保存が決まったスターハウス
       

 真上から見ると星のように見える団地がある。その名も「スターハウス(星型住宅)」。Y字形のユニークな構造をしている。“昭和遺産”とも言えるが先日、赤羽台団地(東京都北区)にある3棟(42~44号棟)の保存が決まった。
 スターハウスは、その内部構造もユニークだ。突き出ている各部分を一戸が占めている。そのため、すべての住戸が角部屋となっている。

 高度成長期、「団地」の象徴でもあったスターハウスは羨望の的となっていた。先進的な住環境となっていたことから、「スターハウスに住んでみたい」と言う人たちも多かった。しかし、1棟当たりの戸数が少ない(5階建てでも15戸にとどまる)ことやその形状の特殊性から、団地全体としては少数建てられただけとなっている。また、コスト面や土地利用効率の面からみても敬遠されるようになった。

 赤羽台団地は、当時の日本住宅公団(現都市再生機構)によって建てられた。完成したのは、1962から66年にかけてのことになる。公団は、団地のモデルタイプを目指して設計をしていて、スターハウスは8棟建てられている。

 今回、保存を要請していたのは、日本建築学会(古谷誠章会長)で、スターハウスの活用計画の策定を検討するよう求めていたことから、UR都市再生機構がそれに応じることになった。活用方法は検討中としている。赤羽台団地では、2000年から建て替え事業が始まっている。これまでに解体されたのは33棟になる。

 団地愛好家のけんちんさんは「スターハウスは、土地をぜいたくに使っていることから建て替え時、最初に取り壊されることが多いんです。関東でも一部を除きほとんどが取り壊されています。UR都市機構におけるスターハウスの保存は、知る限りでは今回が3例目で、1つ目が関西の春日丘団地(大阪府藤井寺市)、2つ目が関東のひばりが丘団地(東京都西東京市)です。複数の住棟が保存されるのは、今回が初めてのことであり、うれしい」と話している。

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2019年3月16日の社会記事

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