食用そっくり「春の毒草」にご用心

 オオバギボウシ(別名ウルイ)とバイケイソウ(有毒)の事故もすでに発生しているという。今回の事故のように、調理・加熱しても野草の毒は消えない。「バイケイソウのプロトベラトリン(アルカロイド)も熱を加えても解毒されない」

 野草を採りに行く際の注意点は「専門家と一緒に行く。似ているものは採らない、食べない、譲らない」。育てる際には、絶対に同じ畑や庭に植えないこと。隣同士に植えるのはもってのほか。名札も付けること。

 しかし、店頭に並ぶこともある。秋田県秋田市のスーパーの産直コーナーでスイセンがニラと誤って販売され、購入して食べた女性が2日に食中毒になった。店で「ニラ」と表示されたものを怪しむ人はいない。

 また、山形県では19日、県内の60代女性が自宅の庭に生えていたスイセンをニラと間違えてチヂミにして食べ、約30分後に吐くなどし、食中毒の症状を訴えて医療機関を受診した。スイセンは有毒成分のヒガンバナアルカロイドを含み、葉がニラと似ている。

 本紙の取材前に中村さんは講習会でニラとスイセンを見分けさせていたが、参加者からは「並べると本当に分かりにくい」という声が上がったという。

 なので、中毒にならないとは言い切れない。「自分で応急処置するのは悪化させる原因となりかねない。医者にみてもらうのが一番。その際は原因と思われる野草も一緒に持っていくこと。診察で参考にしてもらえる」と指摘した。

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