瀬古利彦氏、増田明美氏が小出義雄氏を悼む

瀬古利彦氏、増田明美氏が小出義雄氏を悼む
小出氏(左)は2000年のシドニー五輪メダルセレモニーにひげを剃って現れ、高橋になでられた

 明るく豪快な名伯楽だった――。陸上長距離の指導者として知られる小出義雄氏が24日、肺炎のため死去した。80歳だった。家族らによると、3月下旬から入院していたが、今月23日夜に容体が急変し、24日午前8時5分に千葉・浦安市の順天堂大浦安病院で亡くなったという。2000年シドニー五輪女子マラソン金メダルの高橋尚子さんら数々の名ランナーを育てた小出氏に、陸上関係者からは悼む声が相次いだ。

 日本陸連の瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダー(62)は東京都内で「残念だし、悲しい。本当に日本のマラソン界を救ってくれた」と悼んだ。時間や財産を育成に費やし、明るいキャラクターで注目を浴びた先人を「24時間、マラソンのことばかり考えていた。苦しい、つらいというイメージがあったが、見ていて楽しいというのが小出さんと高橋尚子さん」と称賛した。

 その教え子たちと対照的に男子マラソンは低迷し、小出さんから「男子はな、練習が少ないんだよ」と言われたことも。「悔しかったけど、やったらそれだけ結果が出るんだと思った」と振り返った。

 1984年ロサンゼルス五輪女子マラソン代表でスポーツライターの増田明美氏(55)は「みんなを笑いで包み込んでくれた。あれほど陸上競技が好きな人はいなかったんじゃないか」と悼んだ。同じ千葉県出身で、中学時代に勧誘されたことも。3月末、病院に見舞いに行ったそうで「延命治療はしない」と口にする姿から「(別れが近いと)覚悟はしていた」と話した。


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