【体操全日本選手権】まさかの予選落ち・内村の東京五輪は夢と終わるのか

【体操全日本選手権】まさかの予選落ち・内村の東京五輪は夢と終わるのか
予選落ちした内村

 体操界に衝撃が走った。10月の世界選手権(ドイツ・シュツットガルト)の代表選考会を兼ねた全日本選手権(群馬・高崎アリーナ)の男子個人総合予選が26日に行われ、同種目で五輪2連覇の内村航平(30=リンガーハット)がまさかの予選落ちを喫した。一昨年大会まで10連覇していた絶対王者の無残な姿にファンは悲鳴を上げ、関係者はぼうぜん。果たして来年の東京五輪は大丈夫なのか? 崖っ縁のキングが直面する「絶望」と「かすかな希望」に迫った――。

 これが本当に「キング」と呼ばれた内村なのか。スタンドで横断幕を掲げ、祈るように応援していた女性ファンは涙をためていた。

 目を疑う光景だった。前日から肩の痛みを訴えていた内村は、最初の床運動でラインオーバー。2種目目のあん馬では移動技で落下し、跳馬では着地できずに体勢を大きく崩した。

 電光掲示板に暫定順位が映し出されるたびに会場が騒がしくなる。5種目目の平行棒で、ざわつきは悲鳴に変わった。抱え込み2回宙返りの後に両腕で支持する「モリスエ」の衝撃で、この日2度目の落下。左肩周辺を押さえ、うずくまった。これを見ていた首位の谷川翔(20=順大)は「あの内村さんが…」とあぜん。キングに憧れ続けてきた高校生、北園丈琉(16=大阪・清風高)は「悲しい気持ちになりました」と漏らした。

 6種目合計80・232点で37位。上位30人による決勝(28日)に進めず、2005年以来の予選落ちだ。これにより、個人総合枠での世界選手権代表入りは消滅した。


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