
【POGマル秘週報】5日にNHKマイルCが終わり、3歳世代の春のGIもオークス、日本ダービーを残すのみになった。その意味では古馬牝馬のヴィクトリアマイル(日曜=12日、東京芝1600メートル)がメインの今週末は、当欄としてはクライマックスを前にした最後の〝谷間〟。加えて、9日に本紙別冊「ザッツPOG」の発売直前とも重なり、このタイミングでひと足先に現状の注目2歳馬に触れてみたいと思う。
筆者の取材地である美浦トレセンに関して言えば、ゴールデンウイーク前あたりに急激に2歳馬の数が増加。桜花賞→NHKマイルCの変則2冠達成こそならなかったグランアレグリアが、昨年の新馬戦開幕週の快勝からそのキャリアをスタートさせたのが顕著な例で、クラシックを意識した場合の早期デビューの必然性は疑いようがない。今後ますます、この傾向が強くなるだろう。
そのグランアレグリアを擁した藤沢和厩舎には、今年も開幕週のデビューを意識する2歳馬がすでに調整のピッチを上げつつある。アブソルティスモ(牡=父ダイワメジャー、母ラドラーダ)、モーベット(牝=父オルフェーヴル)の2頭で、前者がレイデオロの半弟、後者は母アイムユアーズなら血統面の説明は不要だろう。両者はノーザンファームが生産、育成を手がける点でもグランアレグリアと同じ。POGの枠にとどまらない〝必勝法〟とでも言おうか。その信頼度の高さには揺るぎないものがある。
「(同じダイワメジャー産駒の全兄)ティソーナと違って子供っぽいところがなく、気持ちの面ですごく利口な馬。これはちょっといいんじゃないか」とはアブソルティスモについての藤沢和調教師の弁。モーベットも「早い段階でゲート試験に合格して、落ち着きも出てきた。いい調教ができている」と、こちらも順調そのもの。真の評価はさらに調教ピッチが上がってからになるが、ひとまず所属厩舎やオーナーにおけるバックボーンで〝走る条件〟をクリアする2頭から目が離せない。