【日本ダービー】1強サートゥルナーリアの敵は身内にあり

日本ダービー(日曜=26日、東京芝2400メートル)中村均元調教師「令和のボールドエンペラーを探せ!」:集中連載最終回】東スポ専属競馬評論家の中村均です。競馬の世界に飛び込んで最初に抱く夢。誰もが憧れ、誰もが勝ちたいと思うのが日本ダービーです。世界中にGI多しといえども、日本人ならやはり日本ダービーは別格です。もちろん、私も例外ではありませんでした。調教師時代の42年間はずっとその夢を見ながらやってきましたが、残念ながら大願成就はならず。9回の挑戦はすべてつゆと消えました。しかし、1度だけ惜しい2着がありました。

 第65回日本ダービー。私は14番人気、単勝127・2倍の超伏兵ボールドエンペラーを出走させました。私自身は勝算を持って秘策を練りましたが、結果的には相手が悪かった。勝ったスペシャルウィークとは5馬身差。完敗とはいえ、2着はやはり残念です。誰もが目の色を変えて勝ちにいくダービーを紛れや運だけで勝つことは不可能。ましてや奇跡など、めったに起こりません。素質、能力がずばぬけていなければ、勝つことのできないレース。それが日本ダービーなのです。

 今年は1強あるいは3強と見られているようですが、例のごとく戦国時代に置き換えれば、天下分け目の大戦「関ヶ原の戦い」に似ています。東軍・徳川家康と、実質総大将の石田三成&名目総大将の毛利輝元の西軍という“1強VS2強”。家康は言わずもがなサートゥルナーリアです。対する三成がヴェロックスで、輝元はダノンキングリー。こう考えているだけでワクワクしてきました。結論から言えば、歴史に倣ってサートゥルナーリアが勝つでしょう。アクシデントや不利がない限り、揺るぎないとみています。ただ、つけ入る隙はある。それはレーンへの乗り替わりです。前述したように、誰もが目の色を変えて勝ちにくるのがダービー。腕は確かでも、気持ちの面で気おされる可能性はゼロではありません。


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