平成後半のカープ「暗黒時代」経験者・東出打撃コーチの不安

平成後半のカープ「暗黒時代」経験者・東出打撃コーチの不安
現役時代の東出(左)と前田智(2009年)

【赤坂英一 赤ペン!!】令和元年の今年、スポーツ紙をめくると、よく「王者広島」という言葉を目にする。「お荷物球団」だった昭和前半、「暗黒時代」の平成後半のカープを知る私には、違和感を禁じ得ない表現だ。

 しかし、現在の選手の大半はそんな時代を知らない。だから「最近の選手とは結構意識の差を感じることもある」と、東出打撃コーチは言う。
「今のカープは一軍だけじゃなくて、二軍の由宇にも大勢のファンが来るでしょ。カープに入っただけでチヤホヤされるんだよね。そんな居心地のいい環境にいると、プロの世界の厳しさに気づくのが遅れる、という弊害もあるんじゃないかな」

 10年目で一軍と二軍を往復している堂林、2年目で体もできていない中村奨など「明るくて真面目なのはいいけど、プロとしての意識や姿勢はまだまだ」と東出コーチは指摘する。それは一軍の1番野間、5番西川にも言えることだ。

「野間の打席を見ていると、じっくりカウントをつくってほしいところであっさり初球を打ち上げたり。西川にしても打つべき球を見逃したり、逆に打っちゃいけない球に手を出したりね。いまでもある程度の数字は残してるけど、ここからもう一皮むけるには、意識や考え方を変えないと」

 最近は5番に定着した西川だが「試合終盤で4番誠也が塁に出たら、西川にはバントのサインも出る」と東出コーチは言う。首脳陣の信頼度は、まだそのレベルなのだ。

「西川や野間を見ていると、本当にもったいないと思う。現役時代のおれに彼らの足、体、能力があったら、3割30本は楽に打ってたでしょう。それだけの素質を持っている選手だけにねえ」


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