【米GIベルモントS】マスターフェンサーの大仕事に期待

【米GIベルモントS】マスターフェンサーの大仕事に期待
適性が高そうなマスターフェンサー

【TPC秋山響の海外競馬解析】日本のマスターフェンサー(牡3)が参戦する米国・ニューヨークのGIベルモントS(ダート12ハロン=ベルモントパーク競馬場)が8日に迫った。

 ベルモントSは、ほかにGIケンタッキーダービー(ダート10ハロン)とGIプリークネスS(ダート9・5ハロン)で構成される米3冠の最終戦にあたるが、前の2冠と比べかなり異質と言っていいレースだ。

 ひとつには距離の違いがある。ケンタッキーダービーから2ハロンしか違わないという印象を持たれるかも知れないが、米国におけるダート12ハロン戦とは“超長距離”というイメージのレース。実際、米国には250を超えるダートの重賞が存在するが、12ハロン以上で争われるダートのGIはベルモントSしか存在しないのだ。米国のトップダート馬が走る距離の上限と言ってもいいくらいだ。

 もうひとつは、馬場の違い。一般的に米国のダートは、日本のそれとは違って、細かい砂(シルトやクレイ)の割合が多く、砂というより土という認識でいいのだが、ベルモントSの行われるベルモントパーク競馬場の場合は、雨の多い気候に対応するため、粒の大きい砂(サンド)の割合が90%と多くなっている。ケンタッキーダービーが行われるチャーチルダウンズ競馬場(同75%)、プリークネスSのピムリコ競馬場(同86%)に比べれば、JRAのダートに近い。砂も深めで、パワーとスタミナが問われる印象がある。

 マスターフェンサーは血統的(半兄トップディーヴォはダート2500メートルの交流GII名古屋グランプリ=2着)にも、これまでの走りっぷりからも距離延長はドンとこい。日本のダートでの実績を考えればベルモントパークのダートに対する適性も高そうだ。ケンタッキーダービー3着のタシトゥス、ケンタッキーダービー7着の後プリークネスSを制したウォーオブウィルという実力馬もいるが、大仕事を期待したい。

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