7場所ぶりに優勝の鶴竜 なぜ横綱を脅かす若手が現れないかを明かす

7場所ぶりに優勝の鶴竜 なぜ横綱を脅かす若手が現れないかを明かす
優勝トロフィーを抱いた鶴竜は時津風一門の関取衆と「V6」をアピール
 大相撲名古屋場所千秋楽(21日、愛知県体育館)、横綱鶴竜(33=井筒)が横綱白鵬(34=宮城野)を寄り切り、14勝1敗で7場所ぶり6度目の優勝を果たした。30代半ばの両横綱が場所を引っ張る一方で、期待の若手力士たちは早々と優勝争いから脱落。世代間の実力差が改めて浮き彫りとなった。なぜ横綱を脅かす若手が現れないのか? 鶴竜本人に聞いた。  鶴竜は優勝力士インタビューで「名古屋ではまだ優勝していなかった。ここ3年間は途中休場。名古屋のファンにいい報告ができて、本当に最高です」と復活優勝を喜んだ。場所前には腰に不安があり「場所が始まる前はこういう形で終わると思えない状態だった」(鶴竜)が、経験と安定した取り口でV6を引き寄せた。  今場所は昭和以降では初めて4大関が休場する中、昨年の名古屋場所で優勝した関脇御嶽海(26=出羽海)をはじめ、今年の3月場所で14勝を挙げた幕内逸ノ城(26=湊)、5月場所を制した幕内朝乃山(25=高砂)ら若手力士の活躍が期待された。  しかし、若手勢は早い段階から星を落として優勝争いから脱落。両横綱による一騎打ちの構図を崩せなかった。白鵬は34歳、鶴竜も8月10日に34歳になる。本来であれば、引退していてもおかしくない年齢だ。全盛期を過ぎてケガによる休場が増えたことは確かとはいえ、今場所の両横綱はまだまだ若手を寄せつけない力があることを印象づけた。ではなぜ、横綱を脅かす存在が現れないのだろうか。  鶴竜は「稽古量の違い」と断言する。部屋や力士によって違いはあるものの、今の若手の大半は多くても一日で20番を超える程度。稽古場では全力で相撲を取らない者も少なくない。  横綱は「若い時は30番以上やるのは当たり前。大関に上がる前は『今やらなきゃ、いつやるんだ』という感じで40、50番くらいやっていた。今はそこまでやらないけど、若いころにやった“貯金”があれば年を取ってからも(活躍)できる」と指摘する。  若い時期の猛稽古で力をつけていった点では白鵬も同じ。先に引退した元横綱日馬富士(35)や荒磯親方(33=元横綱稀勢の里)もそうだった。鶴竜は「だから(若手には)“稽古をやったほうがいいよ”と言っている。すぐには結果が出ないかもしれないけど、続けてやることで力もついてくる。初めから完成されている力士はいない。いろんな相手と相撲を取る中で自分の相撲を見つけて磨かれていく」と力説した。  その上で「(若手には)まだ負けないぞという気持ちは持っている」ときっぱり。本当の意味での「世代交代」が実現するまでは、まだまだ時間がかかりそうだ。

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