
ソフトバンクは25日のロッテ戦(ヤフオクドーム)に4―7で敗れて連勝が3で止まった。6連敗後、再び息を吹き返しつつあったが、その勢いもストップ。今季5勝10敗と大きく負け越す難敵に4被弾での敗戦に、工藤監督は「何か対策を練らないといけない」と表情は固かった。
試合後のコーチ会議では今後のロッテとの戦い方の確認とともに、チームにとって大きな議論がなされた。上林誠知外野手(23)の起用法についてだ。今季は4月に死球を受けて骨折した右手甲の状態が芳しくない影響もあり、ここまで打率1割8分2厘、8本塁打、22打点(25日時点)と不振が長引いている。
天才的な打撃センスを誇り稲葉ジャパンの常連でもある若鷹は、球団方針として「レギュラー起用」の対象だった。2017年には134試合、昨季は全試合に出場している。だが首脳陣は「レギュラー対象」からの除外を決定。残り50試合となった勝負の後半戦に向け“聖域”にメスを入れた。
2位日本ハムとは2・5ゲーム差。試合後、報道陣に囲まれた森ヘッドコーチは「3差を切ったという意味では危険水域と捉えている」と緊張感をにじませていた。