「DJチャス。」こと日本ハム・中原信広さん 球団職員との二刀流に”生身のゆるキャラ”の葛藤

「10年に米マイナー球団の視察に行った際、球場のDJや裏方さんがお客さんとともに楽しそうにイベントを行っている光景を見まして。鎌スタでも取り入れようと思った。裏方全員がキャストになり、ディズニーランドのような雰囲気を目指したんだけど、日本人は恥ずかしがり屋なのか、うまくいかなくてね。そこで自分自身がキャラクターに扮して周囲を盛り上げようと考えた。『チャス』の由来は自分が先輩や同僚に対し『(こんに)ちわっす』とあいさつしていたものを当時チームにいた助っ人・ウィンタースに『チャス』とまねされたのが始まり。以来、チャスが自分の愛称になったので名前はこれでいいかなと(笑い)」

 14年シーズンから始めた生身のキャラだが、当初は困惑した。奇抜な衣装でのパフォーマンスに加え、職員である自分が選手以上に目立っていいのか。答えのない状況に葛藤の日々が続いた。それでもキャラに全身全霊を注ぐ姿は次第にファンの共感を呼び、人気は年々上昇。活動6年目を迎えた現在は球団の枠を超え「鎌ケ谷の顔」として地元にも浸透しつつある。

「最近は通勤で利用する東武野田線の車内でもファンや子供たちに声をかけられる。うれしい半面、恥ずかしさもある。だって、電車内ではチャスじゃなく、ただのおじさんだから。どこまでチャスを演じるか。線引きが難しいんだよ」

 今後は後継者の育成とともに自らの引き際も視野に入れる中原さん。「野球選手もそうだけど、この世界は何が起こるかわからない。僕もある日突然チャスをやめるかもしれない。でも、それでいい。シナリオ通りの人生は好きじゃないので、今は目の前のことに全力で取り組む。そして一人でも多くのお客さんに球場で楽しんでもらいたい」

 球団職員と異色キャラの二刀流。複雑な胸中をのぞかせながらもファンへの思いは忘れない。

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