デモ激化・香港境界へ中国部隊展開か トランプ大統領が情報流した狙い

       

 ドナルド・トランプ米大統領は13日、中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」を巡るデモが激化する香港情勢について、ツイッターで「米情報機関の情報によると、中国政府は香港との境界に向け部隊を展開している」と述べた。香港と隣接する広東省深センに武装警察車両が多数集結していると中国メディアが12日報じており、この動きを指している可能性がある。

 トランプ氏はツイッターで「みんな落ち着いて安全に気を付けるべきだ」と懸念を表明、深セン市内を走行する軍用トラックの車列の様子とされる映像も転載した。中国部隊の動きを巡る情報を公表し、デモ制圧に部隊投入も辞さない姿勢を見せる中国の習近平指導部をけん制する狙いとみられる。

 香港については中国人民解放軍の香港駐留部隊が7月31日、香港出動を示唆する動画を公開したと中国メディアが報じている。今月9日には中国当局者が「動乱平定」を口にして中国の介入可能性に言及。「動乱」は、30年前の天安門事件で中国政府が使った言葉だ。

 中国の外交担当トップ、楊潔チ(竹かんむりに雁垂れに虎)共産党政治局員は訪米して13日、ポンペオ米国務長官とニューヨークで急きょ会談した。国務省は「米中関係について集中的に意見を交わした」と説明しており、香港を巡る対応などを協議したもようだ。

 トランプ氏は13日、東部ニュージャージー州で記者団に、香港情勢について「自由、全ての人、そして中国にとっても平和的に解決されるよう望む。誰もけがをしたり殺されたりしないよう願っている」と語った。英国のドミニク・ラーブ外相も同日、平和的な解決を求める意向を示した。

「逃亡犯条例」改正案を巡るデモはなおも継続。香港国際空港で続く座り込みの影響で、14日未明も欠航が相次ぎ、3日連続の混乱となった。空港のサイトによると、羽田や成田、関西空港便もキャンセルの見通し。

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