
西武は30日、首位・ソフトバンクとの天王山初戦(メットライフ)に森の20号決勝2ランで4—2と勝利し、最大「8・5」あったゲーム差を「1」に縮めた。2—2の7回二死二、三塁のピンチをしのいだ3番手・平良にプロ初勝利がついた。
辻発彦監督は「どんな形であれ今日の1勝は大きい。向こうも野手は4日間試合のなかった影響はあったと思う。何か昨年と違って(順位が)下にいての首位攻防だから選手たちも力が入らず普通にやったのかなと思う」と追う立場の気楽さを強調した。
その中で千賀の初球ストレートを左翼席へ運ぶ決勝2ランを放った森には「天才です。一死から源田が出て、ここでヒットが出て一、三塁になったらいいなと思っていたら打った。(打った)瞬間だったよね」と舌を巻いた。
同点で迎えた7回のピンチをしのぎ、うれしいプロ初勝利を挙げた平良については「こっちとしても彼の力を評価しているんで、どんどんこういう大事な場面で投げて自信をつけていけばいい」と信頼を語った。
また7回一死一、三の場面で牧原のゴロを好捕し逆転を防いだ三塁手・中村の好守を「あのプレーは素晴らしかった。今日の勝利に一番貢献してくれたプレーじゃないかと思う」とその裏の逆転劇を呼び込んだ4番の守備をたたえた。
大事な天王山初戦に勝利し貯金は今季最大10。指揮官は「初戦取れたということはいい形で明日に続くと思う。まだまだ先は長いと思う。毎試合大事な試合が続くんで1試合1試合ムダにしないように全力で戦っていきたい」と勝ってかぶとの緒を締めた。