辛口OBも舌を巻く 広島・小園の成長力

辛口OBも舌を巻く 広島・小園の成長力
お立ち台で笑顔の小園

 赤ヘルの黄金新人が歴史にまた名を刻んだ。広島・小園海斗内野手(19)が10日の中日戦(マツダ)の1―0の7回、相手先発・梅津から球団の高卒新人最多本塁打記録を塗り替える4号2ランを放った。チームは3―0の快勝で2位DeNAにゲーム差なしと肉薄。厳しい夏場を乗り越え、ひょうひょうと激戦の輪に加わる19歳に周囲は驚きを隠せないでいる。

 小園は3連勝中の大卒新人右腕のウイニングショットを狙っていた。7回一死二塁の第3打席、3球目のフォークがやや浮くと、フルスイングで右翼ポール際へ弾丸ライナーを運んだ。1950年に紺田周三がマークした球団の高卒新人本塁打記録を69年ぶりに更新。出場機会がなかった8日の阪神戦を挟んで2戦連発の大仕事には、緒方監督も「びっくりさせてくれる」とうなるばかりだ。

 8回零封で11勝目の大瀬良、16号先制弾の西川と3人で上がったお立ち台では「(大瀬良)大地さんに1点でも多く、僕が打って、と思っていました」と初々しい笑顔を浮かべ、鯉党の喝采を浴びた。その後の囲み取材ではメモリアル弾の手応えを聞かれて「抜けるとは思いましたが、入るとは…」と振り返ったが、その裏にはプロの先輩たちも驚く成長がある。

 高校2年次に食事を見直して74キロから81キロまで体重を増やし、プロ入り時は公称84キロ。周囲によれば、現在はさらに2キロほど増えているという。たかが2キロではない。チームスタッフは「プロの練習は甘くないし、一軍で試合に出続ければいやでも重圧と緊張で体重は減る。ましてや高校生。それが増えているというんだからアイツは大物だよ」と舌を巻く。

 体重だけでなく、日々の猛練習でスイングスピードに力強さ、飛距離も増してきた。辛口の広島OBたちも「トリプルスリーを狙える逸材」と口を揃える鯉の希望の星はすくすく育っている。

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